砂糖じめ。
これってしめ鯖ではわりとよく使われている技術。
脱水シートを使えばいいのだけれど、
塩だけである程度余計な水分を抜こうとすると、
「しょっぱい」
しめ鯖なんかは、皮をむかないし、
内蔵壁の部分もそのままなので、
塩が入りやすい切り身の部分が全体の3〜4割にしかならないから、
長時間つけてもそんなに塩が入らないし、
なおかつ「酢で洗う」ことにより塩分が多少なりとも抜けるので、
きつく塩をして何時間もおいても行けるんだけど、
(適度な塩味も必要だ)
刺身用のさくなんかは、これはできない。
で、砂糖なんですよ。
歩いて20分ほどのスーパーにカツオの刺身がほぼいつもおかれるんですが、
これがまあまあ食えると。
なので、最初は「塩じめ」していたわけです。
ただね、しょっぱい刺し身なんか食えたもんじゃないので、
塩をして10分、それ以上はエンミが入っちゃってだめ。
このかつをのさくを買って帰ったら、すぐ塩を軽く振って10分で洗って、
よ〜〜〜〜く水分を切って、キッチンペーパーでぐるぐる巻きにして、
冷蔵庫のまあまあ寒いところに入れるのですよ。
実際コレをやるかどうかで、臭みと水っぽさがかなり抜けてうまくなるんですな。
ついでにいうと、キチンペーパーさんにもいらん水分が抜けます。
「これ、砂糖でならもっと長時間おけるんじゃね?」
砂糖って、塩よりも分子量が圧倒的にでかいから、
浸透に時間がかるんジャマイカ?(まちがってるかもね)
あとは砂糖のほうが、いくらか入っても塩ほどきつい味にならない。
砂糖は旨味のようなものだから。
そうだよね!
かつをのさくは、砂糖でやったほうがさらにいい気がする。
パラパラパラパラ。
この状態で、30分おいたかな。
どやっ!
うん、なんか違う気がする。
よく洗って(っていうか50度のお湯でざっと洗うんですけどね)水きって、
キッチンペーパーぐるぐるぐる♪
ビニールに入れて空気をなるべく抜いて。
晩飯まで静かに眠れ!
どやどやっ!
ぜんぜん違う……きがする。
いや違うんですけどね。
スーパーの刺し身のさくって、表面が濡れているような感じがするじゃないですか。
一切ない。
ドリップが出ない。
半分はたたき風にして、大きく切ってぱくぱく!
うん、美味しい。
これ一番いいかも。
実は、かつをと同時にレバも砂糖じめにする。
これ、血抜きをしない方向で手抜きできないかと。
さっと表面を洗ったら、ビニール袋に突っ込んで砂糖をドバッ。
こいつは肉だし、臓器を刻んでいないので、
味は入りにくいと判断して、丸一日冷蔵庫さんへ。
なんでそんな事するかって言うと、
低温調理しても思ったんだけど、鶏レバやわらかすぎるかな?と。
もうちょと水分が抜けたほうが食べてて気持ちがいい。
あははは、なんじゃこりわ。
こんなに水が出るんかい!
端っこの方とか、黒くなって縮んでる。
さて、血抜きしないっていうね手抜きをしているので、
これを強火力で茹でます。
茹でることで水分またちょっと抜けるし、かっちりするから。
ざっと洗ってどぼん!ぐつぐつ。
冷水で洗って、ここで切ります。
さすがにハツの中とか太い血管とかには血の塊があるしね。
それは洗います、でも血抜きとは違う感覚。
さてどうしましょうかね?
とりあえず野菜が食いたかったので、レバ野菜炒め。
味付けは濃い目のほうがいいかもだけど、お好みで。
臭みなんか一切なく。
でもほんの少し、かすかに甘い。24時間は長すぎたか?
美味しくいただきました。
コレもあたりだな。
みなさん、砂糖じめ効果ありますぜ。
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