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2020年07月22日18:30

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昨日土用丑の日うなぎを食べず

「土用の丑の日」というけれど、
意味をきちんと説明できる人って、何%くらいいるのかな?

きちんとってどこまで?
そう考えると、私もきちんとは無理。
おそらく、「わかっていない」ことも多いだろうし。

そもそも「土用」ってなんだか言える人がまずいないだろうな。
土用とは、土旺用事(どおうようじ)の略なんだけど、
じゃあ土旺用事ってなんだよ?という問いに答えられる人は、
よっぽど歳時記を理解している俳人か、
陰陽五行を知っている占いオタクじゃないと難しい。
(もちろん漢学者なら楽勝でしょうけど)

  土(つち)旺(盛ん)事(こと)用(もちいる)

用事の方はちょっと説明が難しいのだけれど、
「なにかする」→「働く」というニュアンスだと思ってくれ。

土の気が盛んとなりて働く(期間)が、土旺用事でっす。

じゃ土の気ってなんだよと?
(クソソンの気が消えた……みたいなやつじゃないぞ)
そこで、五行。
陰陽説と五行説が合体して陰陽五行となるのだが、
陽から陰、陰から陽の変化と、木火土金水(五行)の変化が、
世界の理みたいな思想。

これにさらに、風水の根本原理「四神相応」などがからんで、
「土用」という概念が生まれてくる。

四季、四神はそれぞれ対応する五行がある。

春   青龍   東    →木
夏   朱雀   南    →火
秋   白虎   西    →金
冬   玄武   北    →水

それでは、土はどこへ行くのじゃ?ということで、実は中央。
五行の概念図には二通りあって、
須弥山を囲む四大陸や四天王のような構図だったり、
ペンタグラムのそれぞれの角から影響し合う形を取る。
いくつかの思想を都合良く混ぜ合わせた結果なので、仕方ない。

で、四季に四つの気が対応すると、
システム的に、「土はどうするのじゃ?」となるのだが、
その言い訳が「土用」
春→夏→秋→冬と変化していく「緩衝地帯」とでもいうか、
変化を促す「力」が土の気だということで、
それぞれの立季(立春、立夏……)直前の18日ほどが、
「土の気が支配する時間」つまり、土旺用事となる。

だいぶわかりやすくしたつもりだけど、コレでわかったつもりにならないで、
自分で調べることをおすすめします。

ちなみに、土用の最後の日は「節分」ですね。
土用も節分も、年4回で各シーズン一回ずつです。


     ほっとした顔  野球  晴れ   手(パー)   桜

でまあ、土用は18日程度あるので、
12日おきに来る「丑の日」が1〜2回かならずある。

じゃあなんで、土用の丑の日にうなぎなんだよ?
となると、実はわからない。

「平賀源内説は、根拠ゼロです」

ほぼ、100%作り話。
これには諸説あるので、勝手にお調べくださいとしか言えないのだけれど、
平賀源内説には、一切の裏付けが存在しておりません!
江戸中期、幕末よりの人だしねえ、なんらかの証拠があってもいいはずなんですが、
そんなものは一切ありません。
これから見つかる可能性も多分ないんじゃないかな?
平賀源内説を誰がいい出したのか?もちょっとわからない。
おそらく、大正から昭和、下手すりゃ戦後のウソバナなので、
徹底的に調べればある程度わかると思うんだけど、心ある鰻屋さんやってください。
新聞のコラムかなんかで誰かが勝手に言いだした気がするボケーっとした顔

ただし、江戸中期には「丑の日にはうのつく食べ物の話」は、
あったような感じなので、
(中期よりは下がるかも)
うなぎ屋が便乗したていうのもわからないことじゃないんだけどね考えてる顔

ただそうなると、12日にいっぺん一年中やってくる「丑の日」と、
「土用丑の日」(年4回)の関連性とかはっきりしないんですよね。

ただし、季節の変わり目に特別のものを食べる習慣とかね、
節分がそうなんですが、
「特に、夏と冬の前の土用では精のつくものを食べる」ことはあったみたいで、
*もう、みたいとかだろうとか、又聞きの又聞き状態ですあせあせ
うなぎもそーゆーもんのひとつなんじゃ?という気はする。

ちなみに夏の土用の丑はとっても大事にされたみたいで、
丑湯とか(菖蒲湯みたいなもん)、土用灸なんかをして健康維持に務めました。
なんで丑で、ウマじゃダメなんですか!というのはわからない。

    TV   泣き顔   映画   湯のみ


万葉集、大伴家持の有名な歌に、

石麻呂尓 吾物申 夏痩尓 吉跡云物曽 武奈伎取喫

いわまろに われものもうす
なつやせに
よしというものぞ
むなぎとりめせ

読みやすい!!!

武奈伎むなぎは、うなぎです。
胸が黄色い(天然うなぎ)ので、むなぎから転じてうなぎ。

夏痩せにうなぎは効くぜ!と。
でもコレにはもう一つ有りまして、

痩々母 生有者将在乎 波多也波多 武奈伎乎漁取跡 河尓流勿

やすやすも(やせやせも)いけらばあらむを
はたやはた
むなぎをとると かわにながるな

ガリガリ(痩せ痩せ)でも 生きてりゃいいだろ
もしかしてなんだけど〜〜ひょっとしてなんだけど〜〜
うなぎをとろうとして 川に流されるなよ

というわけで、夏痩せの滋養強壮にこの一本!
飲んでますか!の天然うなぎ。

万葉集の時代から、夏の栄養補給に「うなぎ」は存在していたわけで、
これが京都のハモだろうとなんだろうといいんだけど、
うなぎ料理がもてはやされていた江戸の中期にいたっては、
「夏バテにはうなぎ」はそんなに珍しいことではなかったように思う。


    かたつむり    ペンギン   晴れ

うなぎの旬は、当然ですが冬です。
なので、冬の土用もうなぎを食ったっぽいです。

今のように養殖ウナギのない時代は、
年中安定供給できていたとは思えないんですが、
逆に「そこらじゅうが沼地で河川改修されていない」当時なら、
うなぎなんて湧くほど取れたのかもしれませんね〜。




あ〜〜〜うなぎ食いたいな〜〜
と思ったんだけど、
「別に丑の日じゃなくていいや」

それに、安くてまずいうなぎで気分だけ足らすと、
逆に大損した気分になるから嫌。

やっぱり、美味しい店に行って食べないと。
そのためには、土用ははずしたほうがいい。

酒飲みのあっしは、端っこつまんで足りるってのもあるんですけどねうまい!














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