■マヤ文明で最大の建造物見つかる 「文明観を覆す発見」
(朝日新聞デジタル - 06月04日 00:08)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6106590
記事が雑なんで、
「詳しく知りたければ、カネ払ってネイチャー読め」なんだけど、
一応ね、そのまえに、茨城大とnatureから、画像を取ってきた。
*一階層下の画像とか、まずくない程度に掘ってきたけどそれ以上はやらないぞ。
全文というか、今回の「news」として報告は、
https://www.nature.com/articles/d41586-020-01570-8
これ読んでください。
英語としては簡単な部類だし、自動翻訳でも使って理解して。
朝日の新聞記事は、こっちのアブストラクトの翻訳です。
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2343-4
長くなるから載せないよ。
基本「d41586-020-01570-8を嫁」ということで
lidarによって、とんでもねーもんが見つかったぜ!と。
それがこれね。
スケールないけど、このだだっぴろいプラットフォームの長辺が、
「だいたい1400m」だと。
でかすぎる。いくらなんでもでかすぎます。
これ全部が、祭祀遺跡っていうのちょっと。
どうやって使うんだよ!
ちなみに、記事にある「南北約1400メートル、東西約400メートルにわたって」は、
長辺は1400でいいんだけど、
東西の方は真ん中でちょうど「十字形」に出っ張っている部分を数えてますからね。
あくまで、十字形のフィールドです。
もしね、1400×400だとすると、
世界最大の広場である天安門広場を上回ります。
天安門広場の面積が、880×500mで0.44平方キロに対し、
0.56平方キロですからね。
十字型なんで、その分を減らすと、
総面積では「天安門広場よりちょっと小さいかな?」程度で、
巨大すぎます。
天安門広場って、50万人とか100万人とか余裕だって言うんでしょ?
面積で、東京ドーム(0.047)10個分ですから。
どのくらいの距離感で人を入れるのかはわからないけれど、
100万人詰めろと言われたら、できない話じゃないと思います。
それがこんなだよ。
これ全体で、どんな祭祀をやれと?
オリンピックやれ!だとしてもまだ広すぎるわ!
我々が知っている「こういうでかい箱物」といったら、
「競馬場」これしかない。
でもねえ……。
「マヤ文明にはウマは出てこない!!!」
もともとウマは北米原産じゃないか?と言われているけれど、
この原種のようなものは絶滅してます。
南米にもウマとかウシとかいていいかな?って気もするけど、
マヤには「家畜動物がほとんどいない」
輸送なんて、全部人力ですよ(たぶん)。
車輪のついた輸送器具もないです。
なんだろーなー、この広すぎるバカげた遺構は。
もしこれが、マヤ文明の中で「極めて重要な意味付けがされているもの」だったら、
後代の遺跡にも引き継がれるはずですが、
そんなものねーから、こうしてニュースになるわけで。
似たような形のもので有名なのは、
マヤ最大の都市テオティワカンの球技場です。
マヤの言葉も歴史もまあまあわかってるんで。
これ。
ローマのコロッセオなんかと違い、「観客席がない」のが特徴ですかねえ。
娯楽というより、神聖な儀式の場でしたので、
(勝ったほうが生贄になるという説あり)
市民サービスの要素は殆どなかったんでしょう。
マヤは祭祀儀礼が生活とかなり結びついていたようで、
住居や道路、水路など以外はだいたい祭祀が絡んでいるんじゃないかな?
ただ、今回の発見は「球技やるにもでかすぎる」から、
やっぱり、なんじゃろーなーー??ですわね。
lidarの3Dマップで見ると、
「広大な広場の真ん中に塀のようなもの」があるでしょ?
これが実は、祭壇のようなものです。
これだってね、周りがでかすぎるから「塀のよう」になっているけれど、
20mくらいの幅はあるからね。(あくまで地図上でね)
でまあ、起点になるポイント(十字の横出っ張り部分の前にある高台)から見ると、
夏至と冬至の太陽の位置になる!(いつもの話だ)らしいぞ!
へーほー。
残りの部分はなんだよ?おい。
とは思うけど、
案外、マジで広いだけの土地だったりしてな
大山古墳(伝仁徳天皇陵)は、いちおう世界最大の墳墓ですけど、
*計測法がイロイロなのでイチオーな
ああいうものが作られた時代って、
「大きいことはいいことだ!」だったから、
ただただだだっぴろい土地が、国家の強大さを示すものになっていたかもしれん。
おかしな人は、まちがいなく「UFOの滑走路だ!」とか言いそうだけど
マヤではとりわけ神聖な「太陽の神殿」の意味があったのかもしれないね。
中央の祭壇の周辺に「広大な整備地」をつくるってことは。
発掘もやってるんで、単に磨製石斧が出たとかそんなことではなく、
これが祭祀遺跡であろうというのはうなずける。
個人的には、
「ピラミッドが発達する以前のマヤの太陽の神殿は横にデカかった」
可能性があると、私は予想しております。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
マヤ文明で最大の建造物見つかる 「文明観を覆す発見」
2020年06月04日 00:08 朝日新聞デジタル
古代マヤ文明の遺跡の調査を進める日本や米国、メキシコなどの研究チームが、メキシコ南部のアグアダ・フェニックス遺跡で、同文明で最大とみられる建造物を確認した。南北約1400メートル、東西約400メートルにわたっており、祭祀(さいし)用とみられる。社会的な階層がはっきりしていない紀元前1千〜800年に築かれたとみられ、研究チームは「社会的な不平等が小さくても大規模な共同作業ができることが示され、従来の文明観を覆す発見だ」としている。
米アリゾナ大の猪俣健教授や茨城大の青山和夫教授、岡山理科大の那須浩郎准教授らの研究チームは2017年から、グアテマラ国境近くのタバスコ州で航空レーザー測量や地上探査を実施。18年、森林や牧草地が広がる一帯の地下にアグアダ・フェニックス遺跡を発見した。調査を進めたところ、遺跡には南北約1400メートル、東西約400メートルにわたる大きな建造物があることが分かった。
研究チームは建造物の体積を320万〜430万立方メートルと推定する。マヤ文明で最大とされてきたエル・ミラドール遺跡の建造物より、40万立方メートル以上大きいという。建造物の上部には平面状の「基壇」が広がっている。発掘調査で未使用のヒスイの石斧(せきふ)が見つかったことなどから、建造物は共同祭祀に使われていたとみている。
茨城大の青山教授は「人々が定住を始めて間もない時期に造られたものだ。神聖な山を築くことで、共同体のアイデンティティーを確立しようとしたのでは」とする。他の遺跡で見られる権力者を示す石彫などは見つかっておらず、アリゾナ大の猪俣教授は「人々が自発的な意思で集まって、建てたのかもしれない」と話している。(小川裕介)
紀元前1千年ごろから16世紀まで、ユカタン半島を中心にメキシコ、グアテマラ、ホンジュラスなどで栄えた文明。各地の遺跡からは、宗教的な儀式が行われたとみられるピラミッドや、複雑なマヤ文字が刻まれた碑文などが見つかっている。
ログインしてコメントを確認・投稿する