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2022年01月14日00:22

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あといくつ

最近にすっかり見なくなりましたけれど、以前、NHK「プロフェッショナル」でコメ作り農家を紹介していた時に、「一生農家を続けても、作れるコメの回数は限られている」と言う言葉が出てきて、非常に印象に残りました。中卒でいきなり自分主体で農業を始めて90歳まで頑張っても収穫できるのは75回で、ある程度満足できるまでノウハウを積み重ねたら「いいもの」を作れる回数は後半の40回程度でしょうか。環境によっては二毛作などもあり得るでしょうけれど、作り方は差がありそうだし、回数はせいぜい倍になるだけです。

一年に一回しかできないことだと希少感が増しますけれど、ある年代でしかできないとか、あまり意識しないだけで、「できるまで挑戦、と思っても、その回数は限られている」と言うことは案外多いものです。不妊治療とかも本格的に取り組めばそういう発想は必要でしょうし、資格試験などもそうそう受けられないものが数多くあります。

限度ばかりを気にしてあせっても仕方ない、と言うのも一面の真実ではありますけれど、「次があるさ」と気楽にし過ぎても、いつの間にか次のない状態に追い込まれているかもしれませんから、何かに取り組むのなら「何回挑戦できるのか」ははじめのうちに一度考えておくべきでしょう。物語などでは、わざとリミットのある状況を設定して緊張感を持たせるのは常套手段ですし、だらけてしまう傾向があるようなら自分自身にリミットを意識させてみることだけでも成果を上げるために効果があるかもしれません。少なくとも、いつのまにか挑戦できなくなっていることに気が付くよりはよほど満足な人生を送れそうです。
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