mixiユーザー(id:33120836)

2021年09月18日22:47

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構造変化

以前読んだ本に優秀なセールスマンを見分ける方法と言うのが載っていました。それは「自分を信じてもらうことを大事に感じている」ことで、その本の調査結果ではトップクラスのセールスマンはほとんどがそういう人だったとされていました。実際にビジネス雑誌の記事などを見てもそういう話はかなり多いし、「政策を売り込む」政治家なども含めて、そういうタイプでないと大成できない気がします。ただ、おそらくはこの性質は詐欺師と共通で、社会的に大きな問題となった詐欺事件の犯人像とも一致しますし、売り物に問題があるとは言え、優秀なセールスマンであったことは間違いありません。

事実は事実として、そういう人が優秀なセールスマンであるような社会は詐欺被害のなくならない社会とも言えますし、第一私自身が「事実より自分を信じろ」と言う人が信用できませんし、自分が信じていることも異なる視点で本当に正しいか検証してほしいと思ってしまうので、私がこの世界で優秀なセールスマンになることはないでしょう。また、おそらくは組織を率いていくにもそういった特性は有効でしょうから、全体的に見てこの社会は私には生きにくいところです。

この状況はヒトの特性によるところが大きそうなので、単純な啓蒙活動で変えることはできそうにありませんけれど、「家畜化」の研究では数世代で種としての特性が変化することもあるようですし、人類も急速に遺伝的特性の変化による「自己家畜化」や感染症への適応が進んでいるという説もあります。実際に先進国ではASDの発生率が高くなるという研究結果は多く出ており、これが「先進国にならないと調査しないから」なのか、「先進国の生活習慣の結果」なのか、「先進国特有の環境汚染によるもの」なのか議論が分かれていて、それに「先進国の生活で遺伝的変化が起こる」可能性も検討すべきだと思います(共感能力の低さは「人を信用する」と「事実」を区別する能力につながるので)。わがままと言えばわがままですけれど、私は自分が暮らしやすい社会になってほしいと思っていますし、それ以上に世界的な課題の解決にも「人より事実」の考え方が有効と信じているので、これが「ヒトの種としての変化」ならいいなあ、と思っています。
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