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2020年07月11日00:21

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とかげのしっぽ

今日ニュースを見ていたら、横浜ブルーラインの点検器具置忘れによる脱線事故で、技術長が起訴されたと言っていました。まあ、技術者を束ねる部門長が糾弾されるのは当然のように思えますが、この「当然」と言うのが曲者で、実際に大きな組織に何年も所属していると、「そんなことが起きて当たり前」の環境を放置している事例がいくらでも転がっていて、それは部門長の問題ではないだろう、と言う気がします。

政権批判でも、ちょくちょく「任命責任」と言う言葉が出て、聞き飽きるし、そんなことで何かの役に立ったと思えるような事例は知りませんけれど、実際に、組織がうまく機能するにあたってどのような人を任命すればよいのかはだいたいのところは定説が固まっています。もちろん、必要な能力なり特性なりを持った人材がちゃんと組織の中にいるか、という問題があるわけで、採用から人事まで、幅広く数多い課題があるでしょうけれど、逆に、組織を劣化させる定番もあって、それはだいたいのところ、任命責任を問われ続けている現政権の様子を見ればわかります。

現政権を批判するときによく使われる「おともだち」と言う言葉がキーワードの一つで、権力者と懇意にしているかどうかで権限(権益)の範囲、責任の問われ方などが異なると、成果を正しく評価できず、成果が出せるように権限が与えられないため、組織は劣化します。さらに、問題が正しく健在さすると権力者にもそのおともだちにも都合が悪いため、その状態で組織が組織として機能するためには、事なかれ主義が蔓延していないといけません。当然のことながら、事なけれ主義が蔓延すると、問題が発生していても現場でもみ消され、最後の最後に大事故が起きるまで放置されます。

とは言え、どこの経営者も似たようなもので、どこの組織も似たように劣化していれば、社会全体が事なかれ主義にならざるを得ず、適当なスケープゴートを見つけて「原因を排除した」気分になって事件はおしまいです。結局は、政治の話と一緒で、上面だけで責任追及をして社会正義が行われた気分になっている市民がそれを容認しているわけで、社会がきちんと技術的な解決策を取り入れるのであれば、もっと高いレベルで対策を取れるはずです。問題が起これば技術者のせいにして「自分たちは監督するのが仕事だ」と言っている人々が「技術を活用する技術もないくせに監督ができると思っている」のはおかしいと多くの人が気付けばもう少し社会がよくなるのではないかと思います。
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