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2020年07月08日23:25

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過ぎたるは及ばざるがごとし

子供の頃は扇風機の風にあたるのも結構好きだったのですが、大人になってからはすっかり苦手になってしまいました。ランニングやら自転車やら自動二輪やらで目いっぱい風には当たるものの、基本的に長袖シャツかアームカバー、バイクならライディングジャケットで肌に直接風が当たらないようにしています。と言うか、バイクで風にあたりすぎたのが嫌いになった原因かもしれません。

暑い時に扇風機を使うには、弱にするか、壁にあたった間接風を使い、とにかく皮膚の周りにまとわりついている暖まった空気を剥がすようにして、それ以上強い風は当てないようにします。除湿器も一緒ですが、風をあてて涼しくなるのは汗をかいているからで、汗が出ていない状態で風を当てる、もしくは、汗が乾く以上の速さで風を当てても温度は下がりません。下がるのは先ほど書いたように空気に伝わった熱がはがれればその分温度が下がるだけで、それ以上は気分の問題でしかありません。むしろ、静止した空気に比べて動いている空気はエネルギーを持っていますから、強い風を吹かせ続ければジュール熱の分、温度は高くなります(いや、温度計で測れるほど上がりませんし、扇風機の発熱のほうが影響が大きいでしょうけれど)。

また、肌に直接風が当たるほうが涼しいというのも思い込みで、水分の蒸発メカニズムを考えると、単分子層レベルで皮膚が濡れているほうが、水が層になって皮膚を覆っているよりも蒸発しやすく、その分涼しくなります。つまり、だらだらと汗をかいている場合はそれを布に吸わせて均一に広げたほうが(びしょびしょになったら同じですが)より涼しくなるのです。いわゆるドライ素材はこの「水を広げる」機能が高いので、蒸発しやすい状態を維持することができ、涼しく、乾きやすくなっているのです。それはさておき、この場合は蒸発速度に見合った強い風でどんどん涼しくなるでしょう。

風鈴の音色と一緒で、「風が当たっているから涼しい」と思えることも大事なので、いちがいに押し付けることはできませんけれど、「これが涼しいはず」と言う思い込みもちょっと見直してみると省エネで涼しい対策が見つかるかもしれません。
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