mixiユーザー(id:33120836)

2020年07月08日00:35

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ルールと自律

仕事のルールで、新たに作ったものにしろ、以前からあってないがしろにされてきたものにしろ、「守ってほしい」と頼むと、「なんで」から始まって、いくら説明しても「今までそんなこと言われなかった」「ほかの全員が守っているならやる」と、最後までやるまいと抵抗する人が結構います。最近では労働者の権利が強く(実際には、よほどうまくやらないと行使できないことが多いにしても、企業側も気は使いますので)、ちょっとやそっとのルール違反くらいでは懲戒処分と言うわけにもいかず、有無を言わせず守らせるようなことはできません(と言っても、私自身はそんなことができる立場いなったことはありませんけれど)。

ルールにすると、どうしても一律になりがちですし、それを避けるとどんどん複雑化していきます。法律を考えればわかる通り、どんなにひどいことをしても法律にある範囲でしか処罰できませんし、法律になければ罰することもできません。もちろんそれは恣意的に、あるいは感情的に判断して間違いが起きないようにそうしているわけですから、それはそれで正しいにしても、経験値がたまっていたり、起きることを事前に想定できる範囲ならともかく、不確定要素の高いシーンでは最新のルールを周知することも難しく、本当にそれが適切かを考える必要があります。

感染症対策で緊急事態宣言が出たときも、法整備が、とか、強制的に、とか、とにかく一律でやらなければ意味がない、と言う意見がかなりありましたけれど、個人的には強制だろうが、勧告だろうが、すり抜けようとする人はすり抜けるし、守っていない人を取り締まる手段が整っていなければ、「決まったことを守らない人がいる」と言われたときに何もできず、下手をすると法律を盾に(他の法律を十分理解せず)勝手に取り締まる輩も現れかねません。自粛でも結構いたのに、違法行為となれば恐喝のネタにもされるかもしれませんし、個人的には自粛要請は妥当な施策だったと感じています。後は、それをより有効にするための情報提供や周辺の施策を整えれば、十分に機能するでしょうけれど、そこまでの成熟度に達するには長い時間が必要でしょう。

たとえ、長い時間がかかろうとも日本が将来的にはそういう国に、地球に暮らす人類がそういうふうになってくれることを願います。
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