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2020年07月02日23:41

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器と中身

昨日の日記で、仕事は人のつながり、と書きました。実際に、様々なテクニックやノウハウを知っていたところで、それを周りに知らせて実践しなければ成果は生み出せません。人に評価されるかどうか以前に、評価されるだけの実績をあげるためには、まず、仕事を任されるとか、誰かの仕事に口を出して「この人に聞くとよいことを教えてもらえる」と言った仕事の前の評価が必要となります。

最近の人類史では、ホモサピエンスが近縁の人類を押しのけて唯一の人類種となり、地球一杯に広がった背景には、コミュニケーションの能力が大きな影響を与えたとされていて、技術の伝承および集団の団結を可能としたことが勝因とされています。そこには単純なコミュニケーションの能力だけでなく、共有した情報で目的を共有できるとか、授受した情報をどう受け止めるかと言った特性が必要でもあったでしょうけれど、ともあれ、集団でコミュニケーションをとりながら作業をするということが人類の勝因であったなら、そこが人類社会における評価の基準になることは自然な流れと言えるでしょう。とはいえ、優れたコミュニケーション能力があったところで、共有する情報が有益であることのメリットが消えるわけではありませんから、コミュニケーションが不得手でも正しい情報を扱う能力の優位性がなくなるわけではありません。

コミュニケーションを成功要因として評価するあまり、コミュニケーションの内容を軽視する傾向が強すぎるのではないかと感じるのは、やはり私自身のコミュニケーション能力が低いからでしょう。とは言え、軽視しすぎかどうかはともかく、情報を正しく処理することが大事なことに変わりはありませんから、正しい情報処理をきちんと評価できる社会になって悪いことはありませんし、だからこそ、是非ともそうなってほしいと思います。
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