すっかり定着したサプリメントと言う言葉、最近は筋肉ブームも手伝って体力低下防止にアミノ酸のサプリも増えました。ちょっと前には、本当に「アミノ酸」で、睡眠の質を良くするとか、脂肪の燃焼を助かるとかいったものが中心でしたが、普通に「筋肉を維持」と言うものをよく見かけます。そういえば、美容サプリのコラーゲンもたんぱく質で、消化吸収するときにアミノ酸に分解されてしまうのに、何の役に立つのかと思っていたら、コラーゲンに含まれるアミノ酸の一部がコラーゲンの生成を促す作用があることが発見され、根拠が間違っていても効果があるというケースの一例だと感心したことがありました。
サプリメントには、過剰摂取で健康を害する場合がある、と言う注意書きがあるものが多く、人間が精製技術を手に入れるまで過剰摂取などありえなかった砂糖や塩同様、実際に健康を害するケースも多く発生しています。ただ、アミノ酸系については、2000mgとか5000mgとか、ビタミン／ミネラル系のサプリからすればかなり多い配合量が書いてあって（弁当1食分の塩分も似たようなものだったりしますが）、これで筋肉を維持できると思ってしまう人もいそうな気がします。しかし、たんぱく質は何といっても3台栄養素の一つですから、1日の推奨摂取量は体重1�堙�たり1g程度であり、体重50�圓�50gですから5000�咾呂修�1/10に過ぎません。かなりきちんと栄養管理をしていて「今日は不足気味かな」と思うときに使うならともかく、恒常的にたんぱく質不足の食生活をしていて「栄養補給」として考えると十分な量ではないでしょう。
ご飯でも茶碗軽く一杯の150gで3.8ｇのたんぱく質が含まれ、普通の肉で重量の15%、高たんぱくと言われるささみで20％程度のたんぱく質が含まれるとのことで、たんぱく質不足の解消を目的にするなら、食生活を見直すか、プロテインを飲んだほうがよいように思えます。まあ、コラーゲン同様に、このアミノ酸がこれに効く、みたいな話もありますし、継続して飲む気になるものをきちんと続けるのが一番かもしれません。
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