mixiユーザー(id:33120836)

2019年12月14日21:42

37 view

未来のために

私は本が大好きで、出版業界には非常にお世話になっています。ただ、考えてみると読んでいる本の割には出版業界に貢献はしていません。図書館は(読みたい本はほぼ小中学生で読んでしまい、新たに入る本で読みたいと思うものがあまりないので)使っていないものの、古本とか割引とかを使いまくり、しかもほとんど新刊を買わないため、作って売って次を作る、と言う「儲かるサイクル」には参加していません。出版業界でもっともありがたい客は、ベストセラーが出たら話題に遅れないうちにきちんと買ってくれる人でしょう。また、定番の作家の新刊が出たら間違いなく買う人もありがたいでしょう。

しかし、ベストセラーや定番作家も当たりが出るまで苦労しますから、最近のネット小説で人気が出たら本にすると言うのはありがたい流れなのかもしれません。とは言え、ネットだけで完結してしまう読者もいるわけで、痛しかゆしと言ったところでしょうか。私のように古本あさりをして面白かったら新刊を買う「こともある」くらいでは、作家のほうも書き続けていれば売り上げにつながるにしても、書き続けるまで支えるのは私以外の人たちと言うことになります。結局は出版業界が先行投資をして掘り起こし、他の読者が支えて作品を発表し続けた人に若干の対価が回るだけ、と言うことでは、出版業界の健全性だけが私が本を読み続けられる環境の基盤になっているわけで、本が好きだと言いつつ、本が手に入る環境の保全のためにほとんど貢献していません。

人間がこれだけたくさんいて、社会と言うものが出来上がってしまっている以上、それを「所与の環境」として行動するのは当然のことながら、その行動が環境を自分に不利なものに変えていくことがあるのは、地球温暖化問題をはじめ、様々な公害問題、社会問題を考えてもまぎれもない事実です。環境を良くするためにできることがはっきりしていれば話は簡単ですが、どうすればよいのかわからないのが悩ましいところです。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する