mixiユーザー(id:33120836)

2019年12月12日23:01

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良い組織

集団で仕事をするには協力が不可欠で、協力には一般的にお互いの敬意が必要と思われていますが、実際に必要なのは仕事の割り振りで、いくらお互いに敬意を持っていても、人が足りないところに余っている人をきちんと振り分けられなければ集団で協力する仕事は成り立ちません。そこで必要なのがリーダーで、例え本人が何もできなくても、できる人にうまく仕事を割り振ることができれば、「その人がいたから、大きな仕事を成し遂げることができた」と言うことになります。それは確かに間違いないものの、実際に手を動かした人がいなければ成果を得ることはできません。とは言え、成果を配分する際にはだいたいリーダーが最も多くを得ることになり、それは、仕事を配分した人が成果を配分することが多いからでもあるでしょうし、後は、その人がどれだけ「交換可能」かと言うことが影響します。

リーダーは成果を多くとることができるので、自分が最も貢献したと思いがちですが、これは評価しているのが自分なので公正とは言えません。自分は自分の苦労をすべて知っていて、他者の苦労は見てわかる分しかわかりませんし、もともとその人にふさわしいと思った仕事を割り振っていれば、たいした苦労でもないと思うでしょう。もちろん、評価があまりにも的外れであれば、その人はリーダーでいられないでしょうけれど、ある程度の不公平は容認されるでしょうし、ひとたびそういった「権力」を手にすれば、自分の味方を優遇することで権力をより強化することもできます。

組織の成り立ちを考えれば、考えるほど、道徳的な社会と言うものがいかに難しいかを考えさせられます。組織化された集団が力を持つことは自明で、組織の維持には一定の不公正が必要だし、拡大と効率化には公正さが必要になり、大きくて強力な組織を作り、維持するには、絶妙なバランスが求められそうです。いずれにしても、私にはあまり縁のない話で、可能であれば強力で効率的で公正な組織で働きたいとは思うものの、よほどの幸運がないと巡り合えそうにありません。
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