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2019年11月21日00:00

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交代できるようにする能力

昔は、「クビにならないためには、自分にしかできない仕事をしろ」と言われました。働き方改革が叫ばれる現在、その人にしかできない仕事は企業にとってリスクです。まあ、もともとその人にしかできないような仕事でなりたつのは、本来、自営業者、個人事業者だけで、組織でサービスを提供する企業と言う形態であれば、本来、そこで働く人は交換可能でなければなりません。とはいえ、求人倍率が1を切っている状態でいつ辞めさせられるかわからないというのは労働者としてはリスクですから、そこは企業と労働者のリスクの取り合い、押し付け合いになってきます。

労働力不足で、企業がいかに人を確保するかと言う状況に変わってくると、その人にしかできない仕事があるというリスクは企業に大きくのしかかってきます。また、働く側にとっても、その仕事があったら休むことができませんから、両者にとっての利害関係が一致してきます。実際には、管理する側は「あいつにまかしときゃいいんだろ」で済ませるほうが楽ですから、昭和の時代を生きてきて現在ふんぞり返っている人たちと、その人たちの価値観を吸い取って目をかけてもらっている人たちは、「仕事を誰にでもできるようにする」ことの価値を理解できないことが多いようです。

昭和の時代にも、機械化やコンピュータ化で特別な人にしかできなかったことを誰でもできるようにする、と言う動きはあったものの、結局は、その機械の操作や他の仕事とどう連携させるか、など、人が判断する必要性はいつまでたっても減りません。しかし、所詮は限られた能力を持つ人間がやることですから、解析不可能と言うわけでも、まねのできないことばかりと言うわけでもありません。とは言え、そういった他人のやっていることを解析する能力は、それほど一般的ではないらしく、時間をかけて教えても、その人なりのやり方で仕事をすることになるパターンが多いように感じます。私は割と他人のやることを分析するのが得意なので、今の時代にはそれを活かすとかなり有益な仕事ができそうに思うのですが、「その能力が何を意味するか」「どう活用できるか」を理解する人が少なく、認めてもらえるのはいつのことやら、と言う感じです。
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