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2021年12月30日22:43

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【演劇】2021年の舞台10本

2021年の舞台10本(見た順番)

iaku『逢いにいくの、雨だけど』
平原演劇祭『楽屋三人姉妹』
劇団桟敷童子『獣唄2021改訂版』
平原演劇祭『イオの月』
Noism0+Noism1+Noism2『春の祭典』
『ドライブ・マイ・カー』(映画)
ぐうたららばい『海底歩行者』
文学座『ジャンガリアン』
劇団桟敷童子『飛ぶ太陽』
『偶然と想像』(映画)
 
 
順位は付けていないが、実はこの中で1作だけ選べと言われたら、形としては映画であるが、『ドライブ・マイ・カー』を上げる。それくらいあれは「最高の映画であり、同時に最高の演劇」だった。「演劇に関する最高の映画」と言ってもいいかもしれない。そしてこれまでに見た「最高の『ワーニャおじさん』」でもあった。
 
同じく濱口竜介による『偶然と想像』も、直接 演劇作りの話ではないのに、演劇の本質に迫った映画。とりわけ第三話は「演劇が生まれる瞬間」そして「人が演劇によって救われる瞬間」が、これ以上無いほどシンプルかつ鮮やかに描かれていて、震えるような感動を覚えた。
 
それと並ぶのがNoismの『春の祭典』。これまでに見たダンス公演の中で最も感動的な公演だったかもしれない。『春の祭典』はピナ・バウシュでも見たことがあり、そちらも素晴らしかったが、それすら凌いでいた。ダンスはさほど見ていない私がNoismだけは2009年からほぼコンスタントに見ているのだが、その選択は間違いではなかったと確信させてくれる公演だった。
 
ストレートプレイのベストはiakuの『逢いにいくの、雨だけど』と劇団桟敷童子の『獣唄2021改訂版』だが、この2本はどちらも再演なので、あまり今年を代表する作品として推せない部分がある。しかし大好きな劇団であるiakuと桟敷童子、それぞれの代表作レベルの傑作であることは間違い無い。特に桟敷童子は2005年以来16年間欠かさず見ているが、『獣唄』はその中でも最高傑作と言えそうだ。

 
実質的に、以上が私にとって「2021年を代表する5本」なのだが、その内2本は映画、1本はダンス、2本は再演…ということで、かなり変則的なベストではある。
 
 
純然たる新作でベストを選ぶとすると、桟敷童子の『飛ぶ太陽』になりそうだ。桟敷童子としては極めて正統派の、まるで新劇のような作風。「二又トンネル爆発事故」という歴史の闇に葬られた悲劇を真正面から描いてストレートな感動を与えてくれる。
 
最も足繁く通ったのは平原演劇祭だが、去年 鋸山の石切り場で上演された『夜郎別記』ほど文句無しに胸を震わせてくれる公演はなかったのが残念。多摩中央公園きらめきの池で演じられた『イオの月』は、体験としては最高レベルに強烈。ただしテキストはそれほど感心しなかった。体験としての強度やヴィジュアル面ではそれほどでもないが、お芝居として最も楽しめたのは、多摩水道橋の下で演じられた『楽屋三人姉妹』になる。

文学座の『ジャンガリアン』は、iakuの横山拓也が書き下ろした作品で、横山戯曲と文学座俳優陣の個性がうまくマッチした秀作。iakuの新作としては『フタマツヅキ』があったが、作品としてはこちらの方が好き。奥田一平が素晴らしい好演。
 
ぐうたららばい『海底歩行者』は、FUKAI PRODUCE 羽衣の作・演出家 糸井幸之介の別ユニットだが、幼い子どもを失った夫婦の苦しみを描いた、とてつもなく暗い作品。これまでに見た糸井作品の中では、彼の暗い側面が最も噴出した内容だが、その嘘偽りの無い暗さ故に信頼できる、感動的な作品となっている。
  
 
 
2021年に見た演劇・ダンスはのべ54本。

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