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2019年02月21日23:15

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Holberg Suite〜Gavotte - Musette

冬の夜半,暖炉の火のような温もりを感じる一曲を・・・。

ホルベルグ組曲op.40〜ガヴォット〜ミュゼット(エドュワルド・グリーグ 1843-1907諾)
このグリーグにしても,チャイコフスキーにしても,ドヴォルザークにしても,所謂国民楽派って凄いと思う。
それぞれ,ノルウェー,ロシア,チェコといった19世紀の音楽の本流たるドイツやオーストリアから僻遠の地に在って(チェコはウィーンから近いかも知れんが),それら独墺音楽の様式感を学ぶことによって,それに見事に自らの風土の民俗性や土俗性を加味することで,親しみ易く分かり易い楽曲に昇華させていき,やがては本流を凌ぐようなポピュラリティを獲得して今日に至るのであるから・・・。

北欧のショパンとか,北欧の抒情詩人とか呼ばれたグリーグのメロディメーカーとしての魅力は,この短い佳品の到るところに充溢している。
まだ見ぬ白夜の国,フィヨルドを渡る一陣の風。
厳寒のスカンディナヴィアの温もり。
オペラやシンフォニーに比べて,こうした管弦楽曲−所謂オーケストラピースは,人間の内面を掘り下げる上で深みが無いとか,興味が湧かないとか,少しばかり音楽を齧った人たちから結構揶揄されたり誹謗されたりしているのを聞いたことが有るが,失礼極まりない話だ。
だったらこの曲聴いてみろよと,今なら反論してやる。
ガヴォットにせよミュゼットにせよ,フランス様式の舞曲だけど,見事に北欧を感じさせる佳曲に昇華させているのも唯唯お見事と言うより他はない・・・。


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