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2020年09月18日12:24

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かけがえのないものを失ってる

 数日前、目白台のひいきの魚屋に向かうとそのすぐ手前にあった料亭「寛」が門構えを残すだけの無残な姿になってた。いつか一回ゆっくり食事したかったけど。中に入ったことはなかったけど、古びた和風の家だったらしい。
 これを書く前に友人が教えてくれた。ここのずーっと奥は、夏目漱石の墓もある雑司ヶ谷の墓地。結構雑木林ぽいとこもある中に、ほんとにちんまり町ともいえない集落があったりする。お寺がぽつぽつあって、電気屋さんがあったりしてその中に突然という感じで「ターキー」という不思議な店名の小さな中華屋さんが、今週末で閉店だそう。
 東京風醤油ラーメンが500円だったか、ふるーい町中華でした。昼下がりとかここで餃子でビールてのもいいもんでした。
 ほんの五席くらいにカウンターだけの店だったけど、ワンオペでなんとかやってた高齢のご主人が限界になったらしい。
 猫が多くて好きな街なのですが、だんだんそれがなくなってきている。取り返しがつかないものをどんどん失ってる。こんな話ばかり多くて憂鬱になる。
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