mixiユーザー(id:32437721)

2019年07月19日17:14

267 view

天気の子

Yahoo!映画サイトに投稿した内容と同じですが、コチラでも投稿。

※ネタバレ注意













かつての新海誠作品に近い作風で私的に楽しめました。

『秒速5センチメートル』、
『言の葉の庭』、
『君の名は。』より

『ほしのこえ』、
『雲のむこう、約束の場所』が好きな人向けかもしれません。

所謂、セカイ系に分類されるのかもしれませんが、
今向けにやんわりとした作風。
万人向けだった『君の名は。』より少しハードな世界観。
東京の暗部・・・は言い過ぎかもしれませんが、風俗店、売春の勧誘、ラブホ、拳銃等々が映るため『君の名は。』から新海誠作品に触れた人には、軽い衝撃かもしれません。

物語としては『君の名は。』のようなロジックもなくシンプルな作りになっています。
寧ろ、『君の名は。』より単純明快にも思えました。
更に言えば何の捻りもない平凡な話運び。
前作同様に今作品の事象の鍵も新海誠監督解釈による民族学・古来の神々に纏わるもの。
積乱雲に中には未知なる生態系があるとは、昔から聞く話ですが、
そこに巫女の祈りを絡めてくる辺りが文学的教養がある新海誠監督らしい。
余談ですが怪獣ヲタクの私としては
積乱雲の中に潜む巨大生物(若しくは天候そのものが怪獣)なんて聞くだけでワクワクします。

登場人物達ですが、彼ら彼女らの行動に対して賛否両論だと思います。
これが新海誠監督が言う賛否両論の結末に繋がって来ます。
特に帆高の心理を理解してあげられるかが焦点。
帆高が家出をした理由が不透明、
拳銃の発砲(しかも2回目は明確な意志を持って)
線路上を疾走
このように全編に渡り犯罪行為を犯します。
しかも帆高を助けるべく周囲の大人達も犯罪に手をかす始末。
でも私は否定しません。
古き良きセカイ系ってこういうものですよ。
社会・法に背いて個人を救う為に行動する事に正しい間違いなんてない。
勿論、そこに殺人が付与されるならば間違いだと言わざるを得ないが。
如何なる理由であっても殺人だけは許されない。

なので賛否両論の結末
『陽菜を救い、東京を犠牲にする』は、
帆高に共感出来たかで大きく変わる。

私は帆高の行動は、思春期と呼ぶには余りにも過激で共感出来なかった。
ただ、理解出来ました。
好きな人を助けたいなんて理屈じゃない。
世界を敵に回す程の強い感情でもありますからね。
だから私は、この結末に肯定です。

文明批判をするつもりはありませんが、今の人間は自然と共生出来ていません。
絶滅危惧種の保護、砂漠に植林、都市の中にも自然を盛り込んだ設計・・・
これらは人間側の都合です。
これは共生ではありません。
最後の東京水没は、老婆の言う通り『あるべき姿に帰った』だけ。
それで憤怒する人間は、与えられる事に馴れてしまった人間なのでしょう。
需要と供給の普遍性を疑わない人達。

神に世界を返す・・・
何れ現実世界もそうなるのか?
それは私達の行動次第でしょう。

最後にまた怪獣ヲタクの一言。

2016年、『シン・ゴジラ』と『君の名は。』が公開され、両者の共通点が挙げられた事がありました。
震災・破壊の美学(終焉を齎す存在こそ美しい)などなど。

2019年、この『天気の子』公開の2ヶ月前にハリウッドより『GODZILLA King of the Monsters』が公開されました。
今回は私個人の妄言なのですが、両者に共通しているのが『自然との共生』。
地球全域で異常気象が起こっている現代。
地球が意志を持ち人類を駆除し始めたと妄想する時があります。
我々は、今一度、自然と向き合わなければならないと『天気の子』を見て思いました。

つまり何が言いたいかと言うと・・・
『新海誠は、ゴジラファンなんだよ!!』
 (; ・`д・´) ナ、ナンダッテー !! (`・д´・ (`・д´・ ;)



本当に最後に一言。



陽菜ちゃん可愛いよ(*´ω`*)ペロペロ
9 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する