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2020年05月29日22:16

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岐阜県で群発地震が相次ぐ 1891年に発生した濃尾地震について 最新コロナ情報

5月29日(金)
全国に渡って緊急事態宣言が解除されて、4日立ちました。東京都では、今日新型ウィルスの新規感染者数は22人、隣接する神奈川県では10人と判明しました。東京都内で一日当たりの新規感染者数が20人を上回るのは、5月14日以来15日ぶりになりました。

 現在深刻なのは、人口98万人になる福岡県の北九州市です。全国20ある政令都市のひとつに指定されています。本日新型ウィルスの新規感染者数は市内のみで26人、今月23日から7日間に渡って、合計69人が感染しました。

 写真=2018年 北九州市制定55周年ロゴ 掲載元 http://o-d-o.co/%E5%8C%97%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E5%B8%8255%E5%91%A8%E5%B9%B4%E3%83%AD%E3%82%B4%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF/
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 これから夏場に向かっていくものの、新型ウィルスが消えることはないでしょう。引き続き我々は、人と距離をとり、感染予防を計りながら、日常生活を送ります。

 コロナウィルスが蔓延する中、岐阜県では5月以降、地震が頻発しています。今日5月29日、午後7時ごろ、日本で最も面積が広い市町村である高山市で震度4の地震が起こりました。震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.2と推定されます。高山市では、その後も断続的に微小地震が続いています。

 地質学者によると、同地域では飛騨山脈の成長に伴い、小さな地震が頻発する傾向にあります。引き続き住民達は警戒して下さい。

 今回は、2週間前にも起こった高山市を震源地とする地震と共に、1891年に岐阜県内で起こった国内最大規模の内陸型直下型地震について紹介します。


 関連日記 10月30日付け東京都と岐阜県の史跡めぐり 古墳群や天然記念物の断層

 濃尾地震を起こした根尾谷断層を保管する地震体験館と共に、谷汲山や船木山古墳群を紹介しています。https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1968970470&owner_id=32437106


見本となる写真

左 第3セクター 樽見線

中 保存された根尾谷断層の一部

右 地震体験観察館の展示画

 以下の写真は船木山古墳群の第16号墳
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 コロナウィルスの感染拡大がピークアウトしつつある日本列島では5月以降、小規模の地震が起きています。5月19日(火)13時13分頃、岐阜県中央部で、マグニチュード5,3の地震が起こりました。震源の深さは10km、震源域に程近い高山市で最大震度4を記録しました。幸いにも津波の心配はなく、建物の倒壊などの被害もありません。午後4時55分には、マグニチュード4,4、高山市で震度3を記録する余震が起こりました。気象庁によりますと、有感地震は19日のみで31回、約1ヶ月で130回観測しています。群発地震によって、少しずつ地形が変わっていきます。目に見える形で現れたのは、枯れていた温泉の復活です。震源域に程近い高山市にある新平温泉では、70度以上の熱湯が湧き出しました。地下水の流れが変わったことにより、温泉水が出てきた可能性があります。


 写真=19日13時13分ごろに発生したマグニチュード5,3の地震の震度マップ
掲載元 FNN PRIME https://www.fnn.jp/articles/-/43679
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なぜ群発地震が起こるのか、原因は究明できていません。火山の前触れには、岩盤が揺れ動くことにより、マグニチュード5クラスの地震が立て続けに起こります。なお震源地に程近い活火山焼岳は、噴火の兆候はありません。一方で、大地震の予兆ではないか、と俄然警戒感が強まります。同地域の住民は、引き続き非常事態に備えてください。

 岐阜県では、130年前有史以来日本最大規模の内陸の直下型地震が発生しています。1891年10月28日のことです。福井県の白山山地から県内の可児市に跨る長さ35kmの断層が動いたことにより、地震波が同心円状に広がりました。地震の規模を示すマグニチュードは8,0、死者7,273人、負傷者17,175人と記録されています。地震後に、水平方向に約6m動いた断層が現れ、崖地となりました。震源域の岐阜県本巣市では、大きな縦揺れに見舞われ、木造住宅はたちまち倒壊しました。地震後には2次災害となる火事も起こりました。当時の震度階級で「激烈」と表記されています。一連の日本最大級の内陸型地震は地方名から「濃尾地震」と呼ばれました。断層崖は、本巣市の地名をとり「根尾谷断層」と名づけられ、国の特定点検記念物に指定されました。

 地震の様子を今に伝えるべく、本巣市の水鳥地区では、根尾谷断層を保存すると共に、地震体験観察舘を開きます。入場料500円、3Dシアターを鑑賞しながら、震度7の揺れを体験できます。
 外部リンク http://www.motosukankou.gr.jp/02_sightseeing/02_06.html

 私は2015年11月21日(土)に岐阜県大垣駅から、第3セクターの樽見線に乗り、現地を訪れました。終点の樽見駅の一つ手前の水鳥(みどり)駅のそばに体験館があります。

 樽見線
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 断層館の外観です。
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 館内に保管された断層です。地震により、6mもずれ動きました。
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 館内のシアターでは、地震本番を想定し、いつ揺れが発生するか、体験者には知らされません。シアターで上映する作品は、学校に通う兄弟の物語でした。日常どおり学校に登校し、兄弟そろって、教室内で授業を受けている最中でした。突如下から突き上げるような揺れが襲ってきます。椅子が跳ね上がり、肩に衝撃がきます。体験者の私は、シートベルトで固定されているため、椅子から投げ出されることはありませんでした。冷静に座っていられないほど激しい揺れが数十秒続きます。シアター内の作品でも再現されています。改めて、予告なく襲う震度7の揺れに見舞われる恐怖を感じました。


 露出した断層崖です。崖のふもとには、畑が広がっています。
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 断層にかかる道路です。断層の上にいる私が、坂を登る車を撮影しました。
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 山あり谷ありの険しい日本列島は、地震を引き起こす活断層が数多く存在します。何時、何処で、起こるのか、予知することはできません。大地震の前触れとなる現象をつかむことができれば、早く住民を避難させ、犠牲者を減らすことができます。地震対策の専門家は、古文書などに残る地震記録を読み、同じ場所で周期的に発生すると予測しています。マグニチュード8規模の濃尾地震の発生周期を調べるべく、通産省工業技術院地質調査所が動きました。

 長さ30m、幅2m、深さ2−2.5mの試掘溝を掘りました。サンプルをとった結果、十数段の地層が現れたのです。地震でずれ落ちた跡が、断層面を中心にV字形で数回分確認されました。同地質調査所の栗田泰男主任研究官によると、地中の有機物の分析から、最も古い部位で約1万年前だと明らかになりました。地層の中には、阪神淡路大震災を引き起こした横ずれタイプの野島断層と共に、6千年前に九州地方で噴火した火山灰も含まれています。火山灰が入り込んでいると、地震による堆積物が隠されてしまいます。調査した栗田研究院は、過去1万2000年の間に5回から6回、断層がずれ動いた可能性があると結論を出しました。

 詳しくは以下のページを読んでください。http://www.daido-it.ac.jp/~doboku/koto/koukogaku/gaku20.html

写真=根尾谷断層とその周辺4つの断層の分布図です。合計5つの断層で根尾谷断層群と呼びます。一つの断層が動くと、触発されて、他4つの断層もずれる可能性があります。断層群の総延長は80kmです。

掲載元 断層一覧 https://geo-gifu.org/geoland/2_katudansou/katudansou_16_neodani_noubi_gaisetu.html
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 日本列島に住んでいる以上、地震のリスクを抱えながら、生きていかなければなりません。近年は、異常気象による台風の大型化、大雨による川の氾濫が各地域で起こっています。今回のコロナ禍によって、職を失い、生活苦に陥る人が増加しました。改めて我々は適応力が問われています。地震が頻発する岐阜県では、早く収束するように祈っています。■感染ピーク、緊急事態宣言の前だった 専門家会議が評価
(朝日新聞デジタル - 05月29日 19:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6100711
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