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2020年09月15日07:03

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漫画・メディア誌の戦略論

おはようございます、月影TAKAです。
今回は「漫画・メディア誌の戦略論」について語ります。

まあ、戦略論というより「売り方と見方」という感じですね。

では「角川グループ」をお題について語りましょう。
まず、角川書店を筆頭にした角川グループのはじめの売り方を考えたらこんな感じです。
「量より質。意味のある本を世に出していこう」
である。
よくに「かなり昔からある本、80年代当たりの本」を題材にするとこんな感じ。

・角川文庫(文学小説・ガンダム等のアニメ作品の小説)
・ニュータイプ
・ファミコン通信(通称ファミ通)
・ファイブスター物語(よくに上記のニュータイプで連載されていた漫画)
・富士見ファンタジア文庫(88年)

※なお、ホビージャパンは「ホビージャパン」という会社であって角川書店ではない。角川書店は取引相手に相当する。

こういう感じである。
漫画誌においては「講談社・小学館・集英社」等が担っており、他の専門誌がそれぞれ「ガンダムの外伝作品(ガンダムF90・シルエットフォーミュラー・アウターガンダム等)」を連載していた感じです。

で、93年に「コカイン密輸」という角川一族の汚点が発生する。
これに危機感を感じた角川一族は一族で一斉に「名誉挽回」を行う計画に乗り出す(しかも、統率者もおらず各々が勝手に動いた模様)。
これによってできたものが
・電撃プレステーション(95年)
・角川スニーカー(95年)
・電撃文庫(93年)
・月刊少年エース(94年)
・月刊ガンダムエース(03年)
・ケロケロエース(07年)
・電撃ホビーマガジン(98年)

という感じ。
一番初めの「量より質」という考え方から「戦いは数だよ兄貴」という考え方に切り替わっている。
なお、角川グループ社長はこの考え方に危険視したのか上記のバラバラになった作品群を「KADOKAWA」という情報誌グループとして集約している。
でも、上記の作品が並ぶまでにも「ある程度他社にも被害が出た」のは明確である。
例えば「ガンダムエース⇒月刊少年エースと元コミックボンボン(講談社)の漫画家の合作」「ケロケロエース⇒元コミックボンボン漫画家が多い(受け皿)」という感じ。
当然ながら「講談社としては面白くない」となるよな。

それに気がついてはいるだろうか…「上記の一気に増えた雑誌群は93年の1年後…つまり94年から創刊された物が多い」という事に。
これは月影TAKAの予想だけど「名誉回復するのにかかった年月は大体2004年まで」であり、それにさらに肥大化したのが2010年あたりと考える。

これで分かっただろ?
ターンエーガンダムにおける発言は「DQN(ドキュン)」発言ではなく全て本当の事である。
ターンエーガンダムは「あらゆる情報誌・漫画誌にダメージを与えるためにサンライズから投入された作品」というのはあながち間違ってはいない。
上記にあるように98年には電撃ホビーマガジンが創刊している。
それにホビージャパンはターンエーガンダムの他のMSにスクラッチビルドに熱中死地ているのに対して、電撃ホビーマガジンはあえてそれを避けて「ガンダム以外の模型作例」を重要視している。
つまり、別の言い方を擦れは「あの時代はホビージャパンにもある程度ダメージが入った」と言える。
例えば「ホビージャパン98年10月号」あたりと翌年のターンエーガンダム作例ラッシュを比べると明らかに98年号の方が面白かった。
そして、講談社のコミックボンボンもターンエーガンダムのせいで大幅な弱体化して事実上の「打ち切り」に追い込まれている。
※「えっ、ボンボンは2007年までやってたぞ?」というなら、正論を並べれば「2000年以降のコミックボンボンはいわば講談社の御情けで食事を与えられず生かされ続けた餓死状態」というのが見解であり、あの状態では「死んでいるのと同じ」と判断される。
「講談社のコミックボンボンが生きている時代」がおおよそ「99年前後」という90年代末期のころ、武者頑駄無シリーズで言えば「ムシャ戦記 光の変幻編」あたりまでである。
それ以降の「武者ジェネレーションシリーズ」は「事実上の失敗」とされ、ときた先生も類似品のSDガンダム作品を作ったが、それほど人気が出なかった(作品設定にターンエーガンダムの設定を入れたため、ガンダム作品で拒否反応…相性が悪い事情があった模様)。

まあ、話が長くなったが漫画誌・メディア誌においては「量より質」と「戦いは数」という相反する考え方がある。
「量より質」は主に「小規模なコア作品を売り出す」方法。よくに「ホビージャパン」等がこれに相当する。
こういう考え方には根強いファンがつきやすい。
対して「戦いは数(ネームバリュー)」で売り出す場合は「グループの大きさ」を見せる戦略である。上記の「コカイン密輸」という汚点の名誉挽回には「売上率」と「年収・グループ力」を見せる必要があった。
故に94年以降はファミ通があるのに「電撃プレイステーション」が出たり、角川文庫があるのに「角川スニーカー」が出たり、不慣れな漫画作品である「月刊少年エース⇒ガンダムエースやケロケロエース」が出ている流れである。
よくにいう「企業の事情・大人の事情」であり、ネット上のガンオタ理論ではこの企業事情が一切含まれていない為、反発が止まらないとされると思います。

今日はこんな感じです。


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