おはようございます、月影TAKAです。
今回は「ガンダムSEEDのデスティニープランについて」を語ります。
まずはじめに言うと「デスティニープランとは監督たちに突如として作られた突貫工事的設定である」と断言します。
何故なら「種デス冒頭から中盤にかけてデスティニープランの伏線が一つもない」と言い切れるからですね。
まあ、それを作中内で考案したギルバード・デュランダルがあの有名なシャアの声優さんだったこともあって「カリスマはずっと隠し続ける」という演出上できなくはないと思いますが、無理がありすぎです。
これの伏線は事実上「レジェンドとデスティニーが議長から発表されてアスランが議長を悟って見限ったあたり」に薄々と考え方が浮上します。
そもそも「アスランが議長を見限った理由」とは「議長は自分の意に沿わない役まりをする配役をどんどん排除する傾向にある」とどこかの誰かみたいなことを平然とできる人物だと悟ってますね（ミーアが利用できるから本物のラクスを暗殺しようとしたり、自分の好みの世界にならないから一番の不安要因であるロゴスを敵視しようとしたり等)。
実はデスティニープランの説明映像の中に「ピエロにされたロードジブリール」がでてきましたよね。
つまり、それが「議長の本心」です。つまり、ロゴスとジブリールは「戦争を利用して自分達が潤おおうとした」罪はあったとしても、他人に人生を精査されるいわれが無いキャラクターというポジでもあります（まあ、恨み言は買っているでしょうが…）。
また、このデスティニープランは「現在でこそその問題性を指摘できる案件」でもあるんですよね。
まず、デスティニープランがザフトの議長から提案されており、「どっかの学会の教授が複数人で健闘して発表された事案ではない」ということが明らかに言えます。
つまりこれは「非常に政治的案件に絡んだ問題」であり、いわば「政治的誘導により、いずれはデスティニープランを強制的に行使される危険性がある」という設定上の問題を抱えていたんですよね。
例えば現在の「ラインペイ」や「電気自動車」の事情も通貨事情や資源上の事情もありながらも実は「政治的な誘導」もあります。
ようは「いずれは紙幣や硬貨通貨が消えて全て電子通貨に誘導される」「ガソリンもいつかは枯渇してしまうので、代替燃料を開発できなければ強制的に電気自動車に移動される」という政治的誘導がありますよね。
ようは「デスティニープラン」とはこれと類似した傾向にあります。
作中内でも「ナチュラルにもコーディネーターにも作中の戦いで大被害が出て実質的に生活環境も大幅にマヒしている」状態である。
そこに議長が自分好みの横暴なプランを「救済するプランだ」とカリスマ性を出した考えを押し付けたらシンみたいにホイホイついていく人間も出てくるわけです。
しかし、これは「人間が生きていく上での仕事上の役職の制限」にも影響してきて「自分で好きに職業を選べない」問題が発生します。
例えば「自分は物作りしたいんだけど⇒あなたの遺伝子では物作りの才能は有りません。なのであなたは物作りの職には付けません⇒そんなー（あぼーん）」という流れです。
まだ作中のデスティニープラン発表当初なら影響力が少なく強制力が少ないから良いのですが、これが時代が進み大多数がデスティニープランの考え方を一般常識化すれば「才能的に非常に裕福な層と、才能が無く非常に貧しい層」というのが出てきて非常に貧しい層の大半が「ナチュラル」ということになるでしょう。
この演出も視聴者からかなりの反感を買った原因となります（就職氷河期に出すような内容ではありません)。
これは「銀河英雄伝説」とか「デモリッションマン」でも例題として出てきた内容となります。
銀河英雄伝説では「銀河帝国」の思想がそのまま「デスティニープランの行き着くところ」となります。ようは「遺伝子劣悪排除法」という「遺伝子的に病気を持っている・遺伝子的に優れていなければ処罰の対象になる」という法律と思ってください。
銀河帝国の大半の貴族とはその遺伝子劣悪排除法で遺伝子的に優良種として選別された人間達の集まりであり、それらの人間の思想が「貴族と平民という縦社会を長い年月で作ってしまった」という問題を作中内で発生させましたね。
つまり「デスティニープランが問題視される」のは「デスティニープランの行き着く先が銀河英雄伝説の旧銀河帝国」であり、あれがあまりにも悲惨な終わり方をしているのを視聴者が知っているからとなります。
また、デモリッションマンでもスタローンさんが主役を演じたキャラクターが冷凍刑から解放されたときに遺伝子を解析されて才能を付与される処置が施されていますね。たしか「編み物が得意」という才能を追加されていたはずです。デスティニープランがかわいいレベルならこの程度で済まされることなんですけどね。
なので、デスティニープランとは本来なら「できれば一考察程度で、案件的に通らない方が良い内容」とも言えます。それこそ人生に左右してしまうような内容でありこれが成立すると明らかに「人間は遺伝子や才能を過信しすぎて努力しなくなる」という経験値の蓄積の面で怠惰になる傾向になるため、合理的と謳いながらも劣化する原因ともされます。
しかし、ザフトの委員の中には「素晴らしい意見ですわ」といった女性コーディネーターすらいるわな。でも、それは「言っちゃいけにないこと⇒コーディネーターの考え方の本質」とされてしまうので製作側の抜けのひとつとして指摘される。
本来なら人道的側面も考慮して「あまりにも早急的過ぎるのでは、それでは才能のない者は生きていけない世界になります」と問題点を指摘するコーディネーターもいても良かったと思います。
ここから、コーディネーターとデュランダル議長は「思考的に病気を持った類のコーディネーター」と疑問視せざる負えません。
現実でもマッドサイエンティストや変人じみた天才の一部には「どうして相手が悲しんでいるかわからない」という感情的な読み取りに疎い人達がいますよね。
人々の生活サイクルや人道的側面から見ると「デスティニープランなんて本来なら絶対に通してはいけない内容」とも言えます。
それこそ「戦闘用コーディネ―ター⇒戦いしかインプットされておらず私生活すら支障が出ているコーディネーター」は確実にこの問題にぶち当たりますね。
特に「ソキウス」というコーディネーターの内容となります。
今日はこんな感じです。
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