おはようございます、月影TAKAです。
今回は「ガンダム作品のMS開発経緯について」を語ります。
まあ、言っちまえば「ザクとガンダムのMS開発経緯」といった感じですね。
よくネットネタで「ガンダム⇒ジムになるのはおかしい」「量産機の方が試作機よりも洗練されて優秀なはず」と耳にしますが、ことザクとガンダムでは開発経緯がそもそも異なります。
まずはザクからです。
ザクはジオン軍の正式量産型MSであり、１年戦争時では「ザク１⇒ザク�供廚罰�発上申かしました。
言うまでもありませんが「ザク1＜ザク�供廚箸い�性能差はGジェネでもMS解説でもなされていますね。
上記のネタはこれに準じているものと思います。
なお、ザク１は「MS-05」でザク�兇蓮�MS-06」とされ、それまでに「MS-01〜04」がいたことになります。
つまり、番数が上がるほど性能的に強くて優秀な量産機という法則性があります（ただし、局地型もいて万能機とは限りません)。
対して「RX−７８ガンダム」においては量産型が「RGM-79 ジム」であり、ジムはガンダムから戦闘において過剰装備であった部分を削ぎ落して本来のMSとしての性能部分のみ残してコストダウンを施した機体とされています。
ただし、ガンダムの方が優れた装甲材や鋼材をふんだんに使われていたのに対して、ジムの方はザク�兇汎嬰�かそれ以下の装甲材や鋼材が使われていた問題がありました。
これにも事情があります。
そもそも、言われていることは「ジオンと連邦のMS開発技術には少なく見積もっても５年の開きがある」と言われています。
つまり、全く同じ条件でジオン側と連邦側に「ガンダムを作れ」と同じ装甲材や資材を与えればジオン系の方が強いMSを作ってきます。
これの一例が「機動戦士ガンダム0083」であり、ガンダム試作１号機と試作２号機の関係がそれにあたります（１号機は本来の連邦側のアナハイム寄りのスタッフ製、２号機は旧ジオン軍のグラナダ工廠のスタッフ製とまで言われていたと思います)。
で、話を戻しますがジオン軍は「国力・資源事情から強力なMSを少数作るよりもMSの数を増やして軍備増強する方向で当初考えていた」経緯があり、実を言えば「ザク�兇了�点でMSとしての基本的な概念と姿勢は完成していた」とまで言われていました。
しかし、その状態を崩したのが「連邦のガンダム」であり、ジオン軍の考え方は「地球連邦軍を掌握するためにMSを増やそう」から「連邦軍を掌握するためにはガンダムを倒さなくてはならない。ガンダムを倒せるMSを作ろう」となったわけですね。
以降、高性能MSであるグフ・ドム・ギャン・ゲルググとコストが比較的高い高性能寄りの量産型MSが開発されていく流れです。
もし、ガンダムが開発されずにガンキャノンもガンタンクもルナチタニュウム合金ではなく従来の旧型装甲製であれば１年戦争では連邦軍が泥沼かつ劣勢に立たされていた可能性があります。
あくまで、連邦軍は「艦隊戦＆大艦巨砲主義」なところが強く、MSで戦場を有利にするよりも小型（戦闘）機で敵機を足止めして、対艦巨砲のビーム砲で敵機を沈める戦術を得意としていました。
で、話を一番最初に戻しますが「ガンダムはどういう経緯で作られたのか？」と言われたら「ザクを何十機も相手にしてもタフに耐えて生き残り、連邦軍を勝利に導く」「かなり劣勢に立たされながらもとりあえずガンダムは戦場で耐えて戦っている」戦況を想定して開発されたコスト度返しの試作機というポジです（いわば、国力で作られたMSサイズのスーパーロボットの様な物ですね)。
故にガンダムには「強力なジェネレーター（コアファイターの動力そのものが強力)を装備しており、それを強固な装甲が何重にも保護している構造」を採用しています。
しかし、ガンダムを大量に作ったところで「地球連邦軍はMS戦において有利に立てない」事に気づきます。
そう「コスト」です。ガンダムではコストがかかりすぎて複数のMSを艦隊運用するには、全機がガンダムであった場合予備パーツのストックや整備設備が持たないことが連邦軍上層部で問題視されました。
レビル将軍は「連邦軍内のニュータイプによる戦争の勝利」を考えていましたが、連邦軍上層部の考え方は「連邦軍での勝利であり、連邦軍内のニュータイプの勝利ではない」としてガンダムの大量生産を否定しました。
そこで量産が決定したのが「RGM-79 ジム」となります。RGM-79はガンダムからの大幅なコストダウンが図られ、ジェネレーターはコアファイターではなく変形機構を排除した簡易型コックピットシステム（ジェネレーター含む）を採用。手足はガンダムと同じ「フィールドモーター」という電動モーター駆動を採用していながらもジェネレーターの出力低下に伴いモーターのグレードも落とされた模様。
装甲材はガンダムで採用されたルナチタニュウム合金ではなく「チタン系合金」であり、ガンダニュウム合金ほど強固ではないものの、装甲材としてはザク�兇�採用する「超硬スチール合金」よりも硬いチタン合金を採用している点でも鋼材選定はちゃんと考えられていた模様。
しかし、そもそもガンダムには上部と下部の分離合体を想定した可変機要素があったため、それを形状をそのままにMSの基本要素のみ残しての量産化はあらゆる点でザク�兇箸寮�能差や扱いやすさで差異が出ていた模様（ザク�兇狼豬慎“縦蠅鮗�けていた物の、そもそもMSとしての戦闘能力の完成度が高いことからパイロット達からは「機体重量が重いが信頼性が高く扱いやすい」という高評価が出ていた模様)。
しかも、ジオン軍の方がMSを開発してから運用してまでの年月が連邦よりも3〜5年先であったため、パイロットの熟練度も実はジオン軍の方が優れていた…が末期はMSも操縦したことが無い学徒兵ばかりが動員されていた。
ジム投入当初のMS戦闘の亀甲は「連邦製MSの性能部分をジオン軍のMSパイロットの技量が凌駕していた」ことが事実上「機体性能のハンデと技量差で帳尻が取れていた」状態を作り出した。
ア・バオアクーでの戦闘では「ゲルググはジムよりも圧倒的に優れていたが、ジオン側の大半のMSパイロットが学徒兵であったため、ある程度経験を積んだ連邦MSパイロットが技量で勝っていた」という流れである。
つまり、前半と後半では立場が逆になっておりMS戦闘においては「MSの戦闘能力+MSパイロットの技量」の総合数値で有利か不利かが決まっていた感じですね。
で、戦場を左右するのが「補給物資や資材の事情」であり、簡易量産機・整備性に優れた機体ほどこの事情に対して強く、戦線を維持するのに有利であるとも考えられます。
逆にガンダムは一種の「芸術品」であり、非常に製造・加工が難しいルナチタニュウム合金の装甲とコスト度外視の内部パーツの構成が費用と資材を食いつぶすため事実上「ガンダムが艦隊に20機も同時運用されていたら、その艦隊は１０分も持たない」とされる（１０分も戦闘が続くかどうかは微妙だが、少なくともその20機と同等分のMSの予備パーツも必要になるため、その艦隊の費用は火の車状態である)。
連邦軍は戦時中・戦時後のMS運用における問題点を懸念してジムを主軸としたMS運用を計画したとも考えられます。
こんな感じです。
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