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2020年01月29日20:34

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ビルドダイバーズの設定を考える

こんばんは、月影TAKAです。
こちらでは「ビルドダイバーズの設定を考える」について語ります。

そもそも、ビルドファイターズもビルドダイバーズも現在のReRiseが「脱線気味」と判断される原因としての差異の部分がこの「設定」だと思います。

監督や小川Pが語っていたことですが「ビルドダイバーズがビルドファイターズを原作化しないようにする作品作りを目指した」と語っていましたが、ReRiseは「新しい試み」としながらも完全に「ガンプラバトルと関係ないところで戦わされている脱線作品」と化しています。

別に「ヒロトたちが戦う事」自体には演出の問題がありません。
しかし「世界観と戦う方向性」については本来の「ガンプラの出来を競っての工夫の差を勝負として戦うガンプラバトル」という点から「ガンプラをキーアイテムにした戦争物」に使うり変えてしまっているきらいがあります。
ビルドファイターズでラルさんが語っていた「ガンプラバトルはガンダムの世界とは関係なく、ガンプラ同士で戦うことを目的とした遊びだ」ということが完全にねじ曲がっており、作品理念としては完全に失敗の類ですね。

私も「ガンプラを題材とした２次創作小説」等を過去に手書きノートで書いていたことがありましたが、それと比べても「ビルドダイバーズのエルドラの世界観の出来が酷すぎる」と思うんだよな。
やっぱりそう考える根幹は必然的に「魔神英雄伝ワタル」が世界観の基準となっているからだと思う。
私が書いていた２次創作の世界観を簡単に書くとこんな感じです。

1.主人公は現実世界の少年。
2.少年には特殊な霊力（能力）があり、精神のみ異世界に行くことが出来る能力がある。
3.異世界では「２大国が戦争している」状態。
4.主人公にはその異世界で仲間になった人達がおり、その人物達と１国が主人公の話を基に「モビルスーツ」をその異世界の技術で作り上げる。
5.実はその異世界は「ガンダムの世界軸と繋がっている」設定で、ガンダムの歴史上「戦死扱いながらも名前が出てこなかったエースパイロットやメカニック（技師）」達が開拓した世界だった。
6.そのため、主人公の話は非常に通りやすく自分達のガンダムの世界の技術をそのまま流用することで、言っていたモビルスーツを再現できる。
7.あくまで主人公は精神を移動させて異世界で現出しているだけであり、主人公の世界と異世界は同じ時間軸には存在していない。
8.そのため「兵器の逆輸入は完全に不可能」という条件が付く。

という感じですね。
簡単に言えば「ガンダム作品の技術が異世界で使い放題ではあるが、主人公の世界にその技術を現出することは不可能で、その異世界で完結している作品」といった感じです。

これとビルドダイバーズReRiseを比べればわかりますが「異世界（エルドラ）との関係は完全に遮断している」のが違いとして分かりますね。
そして「ヒロトたちがガンプラのデータをエルドラに持ち込んでいる」のに対して私の２次創作では「使用するモビルスーツは、異世界で開発・製造される」方向性の作品となります。
当然、主人公の世界には「ガンプラ」という形でガンダム文化が存在しており、主人公が仲間達に言っている内容は「自分が作ったガンプラのイメージ」そのものになります。
これを後の別世界として具現化したのが「仮面ライダー電王」となります。
「時をかける列車」と「時空世界のターミナル」の解釈を考えれば
「時をかける列車⇒各ガンダム世界のバミューダトライアングルと呼ぶべき失踪現象」
「時空世界のターミナル⇒２次創作での異世界」
という解釈です。

これの事情が「ダメ」と言われたら問答無用で問題作とされる「ターンエーガンダム」の黒歴史やエクストリームバーサスのネタを持ち出しますよ

こうすることで「GBNと異世界（エルドラ）の技術説明の差異」を割り切ることができます。
逆にこういう設定でない為、「どうやってGBNのガンプラデータをエルドラに送ってやがんだよ

」とコアなガンダムファンを納得させられないんだと思いますよ。
ラムネ＆40でも魔神英雄伝ワタルでも主人公側も敵側も使用するロボット技術は「その召喚された異世界の技術」に限定している筈ですよね。
それを「創造主様たちの技術」と言われても「説得力０」の一言で完全否定されますね。
それが「技術間ベクトル」となります。
技術間ベクトルとは簡単に言えば「黒船来航」の様なものです。
黒船が来た時点で外国と日本の技術差はかなりありましたよね。
でも「貿易」をすることで技術の平等化が進んで現代となります。

しかし、ビルドダイバーズReRiseの世界観ではヒロトたちと異世界（エルドラ）の関係は完全に「鎖国」の状態であり、GBNの技術とエルドラの技術に「平等化」が成されていません。
これは3DCADとかを使う人に簡単に説明するなら「データのバージョン違いで新しいデータを過去の3DCADで現出できない」のと同じ発想です（IGSとかPARASOLIDとかのネタはここでは挟みません）。
要するにそういう事です。
「共通フォーマット」というデータ管理がGBNとエルドラの間でない以上、「エルドラの世界でGBNのガンプラのデータを現出させるのは技術的に説明がついていない」のが作品の出来に大きく影響を与えており、悪い意味で「低質な子供作品」と判断されやすいのだと思います。

このプロセスの説明が完全にアニメ作品でできない為、今までの過去作品では「主人公が実在するロボットごと異世界に来る」とか「異世界に来た主人公がロボットを開発するか入手して使用する」という設定が有効化されていました。
「どうして、そういう設定にしているか？」を言われれば「非常に人道的な部分（人間をデータ化した場合、フォーマット違いでバラバラになると表現上宜しくない）を尊重している」「異世界の方がデータではなくリアルの技術を持ち込まないと実現できない」という事情ですね。

これは「データ事情」という物ですが、データなどの「電子上の情報」というのはアニメ作品でも表現が非常に難しい事情があります（理由は基本的に上記のフォーマットや技術間の問題ですね）。
対して「現物」という実際の金属や物体技術は「飛ばされた世界に到達した時点で環境が合わなければ崩壊する」現象が過去作品から伝承されているため。
例えば「風化する（錆びる）」「幽霊みたいになる（世界の壁を越えられなかった）」等ですね。
「その世界に現出している」ということ自体が「世界の条件をクリアした」ことになるため、ビルドダイバーズReRiseでエルドラ設定を正当化したい場合は「ヒロト達の存在が、ヒロト達の世界から消滅してエルドラに現出した」という事にしなければなりません。
これが「現出する」という事です。
「精神や神経のみエルドラに跳ぶ」場合は「ヒロトたちの個体とは違うガンプラのデータがエルドラに到達できない」と考えることが自然であると思います。
何故なら「ヒロト達は人間で、メイはエルダイバー、ガンプラはガンプラだから」である。
生命体の区切りで言えば「ヒロト達とメイは同じ」となります。しかし「ガンプラが生きているわけではない」というのはリアルでガンプラを作っている私達は知っています。
「生きてはいないが、モノ言いたそうな顔つきの場合がたまにある」事は感じますね。
つまり、「ガンプラ＝創作物」という事ですわな。
なんとなく、レクリエイターズの内容と重なるような言い方ですが、「共通の生命体でない以上、ヒロト達とガンプラのデータが一緒にエルドラに跳ぶのは一般常識的におかしい」というのが私の見解ですね。

今日はこんな感じですね。

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