おはようございます、月影TAKAです。
今回は「タミヤのミニ四駆公式大会に対して考える」となります。
現在では「オープンクラス」「ファミリークラス」「ジュニアクラス」「トライアルクラス」と4種目になっている公式大会。
しかし、思うでしょう「オープンクラスがあるのにトライアルクラスを作った理由は？」と。
理由は簡単です。
「オープンクラスの改造基準が崩壊しているから」である。
考えればわかりますが。実際のスーパーGTでも「クラスレギュレーション」と呼ばれるルール決めがあり、例えば「車両は必ず市販車を使う事」とか「エンジンの馬力規制」等の部分ですね。
よりレースを公平にするためにそのルール決めは厳しく、各チームはそのルールを順守しているわけですね。
対してミニ四駆の公式大会でトライアルクラスができるまでのオープンクラスでのレギュレーションはこんな感じです。
1.シャーシはあくまでタミヤ公式の市販品を使う事（他社メーカーやオリジナルシャーシはダメ)
2.モーターの違法改造はダメ（中身の入れ替えや明らかに異音がして煙を吹いているような物は禁止)
3.コースを汚す改造もダメ（グリスが飛び散る改造はダメ。ただし、明らかにヌメッとしている油膜性の物に分類される。シリコン等の乾燥させると乾くものはその判断はわからない)
4.ターミナルの２重組はダメ（過去に２重組をして優勝したミニ四レーサーがおり、不公平要素が出たため禁止に。ただし、禁止と言われたのが後日なのでそのミニ四レーサーに非はない）。
5.ギヤ比の組み合わせは公式に準ずるものとする（簡単に言うと公式が指定したギヤ比の組み合わせを使用すること。もちろんだが、ベアリングの径も公式から指定されているためそれ以外の改造は認められていない。例えば「フローティング加工」もベアリング径が違う組み合わせの物があるため基本的に禁止されている。ただし、ベアリングオイルやフッ素コート剤を使用するのはグレーとされている。これはRCカーグッズである)
ではここで思う事をまとめようか。
例えば1.の「タミヤ公式の市販シャーシを使う」という内容だが、簡単に言えば「どこからどこまでが市販シャーシの領域？」という問題についてタミヤ公式の雑誌やカスタマーセンターは語ろうとしない（つまりはグレーゾーンとされている)。
月影TAKAが考える内容は「市販シャーシはギヤの組み合わせや取付位置までの部分を指す」となる。つまり「シャーシ側にギヤが組み合わされていなければ市販シャーシではない」という考え方である。
対して、「トレサス」「サスペンション改造」の中には「シャーシは着ぐるみで内部にオリジナルの駆動系フレームを構築する」改造方法があり、月影TAKAの内容と照らし合わせると「シャーシは着ぐるみみたいに被っているだけで、実際に走っているのは中のフレーム」となり、それは完全に「オリジナルシャーシなのでは？」となるんだよな。
別に「サスペンションシャーシ」という改造方法が悪いとは言わない。だが、「駆動系精度を上げる方便でサスペンション改造を利用する」のは明らかにお門違いであり、結局それは「抵抗抜きの類友」となるんだよな。
正直言うと超速ガイドで抵抗抜きが出てきている時点で「現在の大会は抵抗抜き基準」となっているのはメディア視点では言い切れる内容となっています。
しかし、では「抵抗抜きが必ず速くなる要素とは限らない」というのはどういう意味なのか？を説明できるユーザーは比較的少ない。
それは「FA130モーター型の機構上、モーターピンが前後に動く⇒逃しがある」という点である。
つまり「抵抗抜きのスキマがモーターピンのストローク幅よりも狭い」となれば、ピンにかかる余分な衝撃は直接モーターに貫通する。これは間違いなく「モーターの故障」に繋がり、この要素としては「ピニオンの強度」も影響してくる。
「どうして、真鍮ピニオンが夢パーツ扱いされるのか？」のは何も「重い」以外にも問題がるからである。
それは「真鍮ピニオンは金属ハンマーで圧入する⇒それだけ強い力でないと真鍮ピニオンは動かない⇒ピニオンが逃げないから確実にモーターへのダメージは貫通する」という抵抗抜きユーザーにとって真鍮ピニオンはある意味「一番使えないピニオン（モーター故障の原因となる）」という事が分かる（対して紫ピニオンやカーボンピニオンなら普通に取り付けるだけなら、モーターピニオンの力の掛かり次第でピニオンがすっぽ抜けを起こして最悪故障を免れるケースがります)。
それ以外では「モーターの改造はダメ」というのは昔から語られていることだが、「モーターの整備」はこれは「やってもいいこと」と認められている。その根拠は「買ったばかりのモーターには潤滑油も十分でコイルも綺麗だから」らしい。
簡単に言えば「モーターは使い続けると潤滑油が切れてコイルもすすけて汚れる」問題があり、2-26の仕様やベアリングオイルの使用はあくまで「モーターを初期の状態に戻す」という整備範疇に入るらしい。
ただし、「どうして使い続けたモーターの方が速いのか？」と言われたらこれにも理由が存在する。それは「モーター内の接点ブラシがコミュテーターで伸ばされて通電面積を広げるから」である。
つまり、買ったばかりのモーターのブラシは初期動作確認を工場でされただけなので、実はそれほどモーターは慣らされていない。対して、ユーザーが使い続けることでブラシはコミュテーターの摩擦と回転で引き延ばされて触れる幅が広がっていく。
これが高出力に繋がっていくので速くなるのである。
しかし、この「整備」を知らなかった子供時代はモーターを育てる前にモーターがすすけてコイルが動作不良を起こし、ダメになることが多かった。
つまり「整備」とはある意味「モーター育成を援助する要素がある」となり、本来のミニ四駆の速度とは「どれだけ整備をしてモーターを育てるか？」とも言えるかもしれない。
ただし、ベアリングオイルに関しては「油膜の粘度」というものがあり、タミヤRCカー用ベアリングオイルが推奨になっているが、更に速さを追求するユーザーは他社メーカーの粘度の非常に薄いベアリングオイルを使う猛者もいるらしい。
まあ、これだけの要素があるため公式大会の「競う難易度」は上側がうなぎ登りでやりたい放題をした結果、公式大会初心者と公式大会常連の間で技量差の開きが酷くなったのがミニ四駆ブーム低迷にもつながっている状態となっている。
トライアルクラスとは一種の「お祭りレース」であり、勝つことよりもあくまで「楽しむこと」を優先したクラスともいえる。
そのため「オープンプラス特有の優勝者の特典」の様なものはトライアルクラスにはないらしい（チャンピオンズ登録など)。
それに、今回の「ローラー数無制限」もある意味「ローラーそのものに制限をつけるべきだと思う」となるんだよな。
例えばローラー数無制限ではなく「ローラー数８個」にして、「ガイドローラーは６個必須」として残りの２個は「リアスキッドローラーに使用する」か「スタビヘッドをスタビローラーに変更する」の２択で使うようにすれば、レースへの公平さは出るだろうな。
結局「それがどうして公平さに繋がるのか？」と言えば上記のまま「抵抗抜き＆オリジナルシャーシ勢がいるから」である。
つまり、ローラー数無制限は「それらのマシンが超高速でもコースアウトさせないようにする要素」となってしまうため、公式大会の改造基準がその改造方式に固定されてしまうからである。
つまり言えば「メリットとデメリットが両方あってレースとして成立する」要素があり、メリットとデメリットに帳尻が取れていない時点でレースとしては崩壊していると判断されている。
結局、現在のオープンクラスは「ガチ勢最強伝説」を作るための土台基準となってしまっているのが中々大会参加者が集まらない根拠だと思うんだよな。
トライアルクラスでどうなるかかが逆に興味があります。
今日はこんな感じです。
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