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2020年07月20日08:23

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バレエ・ランチ

「珍しいディスクが届いたから一緒に観よう」

と、お師匠さま。お互い体調に問題はなく、ともに厳重な感染予防対策を継続中なので、さっそくお気に入りのテイクアウトを携えてお邪魔することにした。

珍しいディスクとは、元パリオペのエトワール、ベラルビさんが芸監を務めるトゥールーズ・キャピトル・バレエ団の「海賊」。振付は芸監自らの手による。ちなみにベラルビさんは、お師匠さま曰く「上手い頃のパリオペのダンサー」。(笑)

残念ながら好みの内容ではなかったが、同好の士であるお師匠さまと感想を語り合いながらというのもあって、変わった演出はまあまあ楽しめた。気が向いたら後日紹介してみようと思う。ただしアマゾンで検索すると中古品のブルーレイに2万円という強気な値段が付いているが、「古典好き」の立場から言わせてもらえば、とてもそのような価値はない(お師匠さまは大手通販サイトのコロナ特別割引の際に2千円くらいで購入した)。

日本ではフランスをバレエ大国と勘違いしている人も多いが、向こうに渡り現地でバレエ教室を開いている某日本人ダンサーによると、フランスの地方にはバレエを観たこともなければ他のダンスと区別のつかない人もたくさんいるという。全国津々浦々までバレエ教室があり、さまざまな地方都市でも本場ロシアのバレエ公演を定期的に観ることのできる日本の方がバレエ大国と言えるだろう。(ただしダンサーの待遇は除く)

口直しがしたいね、ということでお師匠さまが手にしたのは、「英国ロイヤル・バレエの夕べ」。いくら全幕を観る時間がないからとは言え、さすがにこれと比べては可哀想ですよと思いつつも、ヌレエフさんとフォンティンさんの「海賊」名場面を久しぶりに堪能した。

御存知のようにこのディスクには「レシル」「ヴァルス」「眠り」も入っていて、なぜかチャプターが出てこなかったため早送りしかけたところ、つい「レシル」にも見入ってしまった。主役の2人はもちろん素晴らしいのだが、群舞たちの動きも優雅で美しい。

そこで思い出したのが、間もなく芸監業がスタートする都さんのインタビュー記事。
https://www.nhk.or.jp/d-navi/sci_cul/2020/07/column/20200702column/

後段に彼女が目指す群舞についてのコメントがあるのだが、都さんが手本に考えている群舞は今のロイヤルの群舞ではなく、きっとこの頃のだろうな、とお師匠さまと私の意見は一致した。(笑)

現在の姿しか知らないロイヤルとABTのファンには、昔の映像を一度観ることをお薦めする。そうすれば我々が日頃口にする不満が、根拠のない誹謗中傷ではないことが理解できるであろう。
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