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2020年02月09日10:49

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【バレエ】アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト2020


生オケが突然録音音源になってしまうのはちょっと記憶にないが(笑)、予定していたダンサーが降板してしまうことは珍しくない。とは言うものの、表題公演はお祓いした方が良いのでは? というほど変更が続き、ついにコジョカルさんまで怪我をしてしまった。

さすがに座長に代役を立てるわけにもいかないので、怪我の程度は不明ながら、演目を負担の少ないものに変え、登板数も減らしての上演だったが、無理をしていないと良いのだが。

土曜日のBプロをご覧になった我が師から短信が届いたので、まとめてみた。

「2部構成で、第1部はコジョカルさんの出演は無し。普通のガラ公演のような作品が並ぶ。最近の座長公演には珍しく、オープニングも何もなく、突然幕が上がって始まった。最初からいきなりバデネス&フォーゲル組とすごいのだけど、何となく客席があたたまらないまま進んでいき、コボーさんのソロ演目でやっとあたたまったかな? という感じ」

「(コボーさんの作品は)ABCというタイトルで、アルファベットの単語がアナウンスされ、それに応えてパフォーマンスが繰り広げられていくのだけど、ほとんどがバレエ関連なので、バレエを見慣れている人の方が楽しめる」

「そしてコボーさんの見せ方、組み立て方が上手い。Vのヴァリエーションでは、アルブレヒトのソロ、アリのソロ、フラワーフェスティバルのソロと脚技を立て続けに。最後は、もう無理、と大の字で終わる」

「単語はバレエの技だけでなく、アリとかロミオとかの役名やニジンスキー、チャイコフスキーの人名、ボレロなどの作品名、ミュージカル、ヒップホップなどのジャンル名、Iではインターミッションなどユーモアも交えて構成されており、時々笑いも起きて雰囲気作りも上手い」

「コジョカルさんが当初考えていた作品構成はわからないけど、今回古典はディアナとアクティオン、海賊のみ。あとはコンテンポラリー。(座長の怪我に伴う補強で)9人に増えた踊り手は、日本デビューのダンサーや、私は3回目だけど日本ではまだ馴染みのないダンサーもいる」

「全員上手いので不満はないし、古典作品が並ぶガラ公演なら無名や若手ダンサーでもそこそこ盛り上がるけど、(今回のように)コンテンポラリー作品が多めになると、スターダンサーが次々登場するくらいでないと客席もあまり盛り上がらず、ガラ公演としては物足りなくなるんだな、と思った。もしくは、当初コジョカルさんが考えていた通り、コンセプトがしっかりしているガラ公演だったら、もう少し盛り上がっていたかもしれないけれど、今回は変更変更でそこも曖昧になってしまったし」

「以前なら、ロイヤル関係のダンサーが多かったので、派手さはないけれど英国ならではの作品群や演劇性の高い作品、他では見られない作品などが多かったので、満足度が高かった。けれど今回は、ここでしか見られない作品を集めたという感じでもなく、コンセプトが不明瞭に」

「ダンサーの変更はパートナーシップにも影響している。海賊は本来ならばキムさんはソーモワさんと組むはずだったのだろうね。菅井さんとキムさんの並びは東洋人同士でバランスは良いし、キムさんの踊りはいつ見てもワクワクするし、菅井さんの踊りは抜群に安定しているのだけど、高いレベルでの話になると、所属するバレエ団が違うので踊りのスタイルも異なり、一体感がなかった」

2幕は「マルグリッドとアルマン」のみとなり、コジョカルさん、ポルーニンくん、コボーさん以外のゲストは登場しないが東バのダンサーがバックアップに入り、木村さんをはじめ良い演技で楽しませてくれたという。あとはコジョカルさんに無理をさせたことによる後遺症がありませんように。
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