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2019年11月13日11:34

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笑えない笑い話

気分転換が目的だった長距離ドライブがあまりにも快適だったので、こんどはそれを目的に出かけてしまった。(笑) ではどこに行こうかと地図を眺めていると、そのうちと思いつつすっかり忘れていた地名が目に入る。

「高ボッチ高原」

昨今、女性のキャンパーが増えているそうだが、そのきっかけのひとつがアニメにもなったキャンプ漫画「ゆるキャン△」なのだという。私もその「ゆる〜いキャンプ」という方向性にシンパシーを感じたので(笑)、本棚には全巻揃っている。主人公たちが訪れる場所の多くはツーリングなどで馴染みの場所だったが、「高ボッチ高原」にはまだ行ったことがなかったので、とりあえずそこを最初の目的地にする。

早朝3時に首都高に乗り、中央道をひたすら西へ。例によって変な割り込みをする奴もいたが、トラックを主体に交通量はそこそこあると予想したら意外にも空いていたので、よしとしよう。ちなみに「高ボッチ高原」は諏訪湖のすぐ北に位置する山塊のてっぺんにある。https://tokimeguri.jp/spot/987.php

諏訪湖SAで最後の休憩を取り、岡谷ICで下道へ。SAでは星空を期待したが、上空は雲に覆われていた。天気予報ではお日様マークが並んでいたのに...解せぬ。まあこれは後述のようにプラスの要素でもあったが、もうひとつ解せなかったのが高原までのルートと言うかカーナビの案内。

高原へ通ずる林道は南ルートと西ルートの2本で、カーナビはてっきり岡谷ICに近い方、南ルートで案内するものとばかり思っていた。この南側の林道は、「ゆるキャン△」のアニメで“りんちゃん”がスクーターで登った道で、背景はロケをして描いているというから同じ景色が見られるものと思ったら、雰囲気がまったく違う。

別の道に迷い込んでしまったのだろうかと心配になったころ、突然目的地に着いた。ハテナマークとともにカーナビのコース履歴を確認したところ、私は遠回りとなる西ルートからアプローチしていたことが判明したが、なぜそちらに導かれたのかは不明である。カーナビメーカー、ガソリン屋と結託してるんじゃないだろうな?(笑)

ちなみに“りんちゃん”が往路ボルシチで暖を取った店は、車山高原と霧ヶ峰の中間、ビーナスライン際にあるとのことで、彼女の自宅から「高ボッチ高原」へ向かうルートからは東に大きく逸れているから、演出上の彩りであろう。

目的地について驚いたのは、駐車場を埋める車の群れ。漫画やアニメでは人の気配の無い草原が広がる寂しい場所として描かれているが、実際は厚着をして一眼レフを抱えた多数の老若男女が寒そうに右往左往していた。彼らの被写体は眼下に広がる雲海と、山稜に登る朝日なのだろう。「つぶやき」写真で紹介したように、雲海は諏訪湖の窪みとそこから南東に延びる釜無川に沿って広がり、その先遙かに霊峰富士が頂きを現していた。諏訪湖SAで見上げた曇を、こんどは見下ろしたわけだ。

予想外の雲海を楽しんだ後は、次の目的地、蓼科のバラクラ・イングリッシュ・ガーデンに向かうことにするが、開園時間まではまだ間があるので、登ってくるはずだった高ボッチ山の南麓林道を下り、諏訪湖をかすめて再び紅葉の斜面を駆け上る。霧ヶ峰からは車山、白樺湖、蓼科山に至るビーナスラインをたどっていくと、ほぼ開園時間(0930時)にバラクラに到着した。ラリーをしているようで楽しい。

薔薇も終わったこの時期になぜバラクラかというと、同園のホームページに載っていた、落ち葉が地面を覆う写真を眺めているうちに、現物を見たくなったからだ。半分枯れかかった咲き残りの花と何種類かのローズヒップ以外、鮮やかな色はほぼ姿を消していたが、ひんやりとしたそよ風に吹かれながらベンチに座っていると、芝生の緑と黄葉、敷き詰められた茶色と青空のコントラストが心地いい。

バラクラに寄るのは久しぶりで、庭園中程の左手にある、塀で囲われた小さな空間が、いつの間にか「アリス・イン・ワンダーランドの森」と名付けられ、ピンクの巨大額縁やうさぎとアリス、キノコのオブジェが飾られていたが、デザイナーの人選を誤ったようだ。

スコーンの朝食の次はカレーのランチだ! と言うことで、3つ目のチェック・ポイント、清里の萌木の村を目指す。蓼科と清里は八ヶ岳の北と南なので、諏訪ないし諏訪南ICで中央高速に乗り、小淵沢ICで降りるのが一般的だが、八ヶ岳西側の広域農道は知る人ぞ知る快適なワインディングロードなので、実は高速を使う必要がない。

「萌木の村のカレー、好みではなかったのでは?」

そう問われると、ハイともイイエとも言えない。「萌木の村」でカレーを提供するレストランは複数あって、看板レストランROCKの長時間煮込みカレーはなんだかなーだったが、村の南にあるカフェ、キャロルのトマト・カレーは寄るたびに食べているお気に入り。

ただしROCKは食材には良いものを使っており、そこが最近、こんなカレーhttps://www.moeginomura.co.jp/blog/16041/を提供するようになったので、ちょっと試してみたくなったのだ。

ところが開店してまだ30分というのに、すでに店外にまで伸びる長蛇の列が。時間に余裕があったのと、カレーだから回転は早いだろうと10分ほど待ってみたが、ほんの1メートル移動しただけだったので、ならばまたキャロルにするかと村内を散策しているうちに、まだ1度も足を踏み入れていないレストランのあることを思い出した。村の南、東側の尾根の上にあるメリーゴーラウンド・カフェhttp://www.moeginomura.co.jp/tenant/merry/がそれ。

気分はカレーだったのでさっそく頼んだところ、列の途絶えないROCKの看板カレーより、ガラガラのこちらのカレー方が「スパイシー」で美味しく感じられた。ただしカツにはソースがたっぷりかかっており、その酸味がカレーのスパイスと喧嘩気味だったので、ソースは別の容器で提供してもらった方がありがたい。

高カロリーのカツカレーを食した後は、それを消費せねばということで、第4のチェック・ポイント、AZ山梨サーキットhttp://az-yamanashi.net/へ。ここの感想は、最近立ち寄った他の2ヶ所のコースと一緒に別の日記にまとめることにして、道中出くわした笑えない笑い話をふたつ。

一つ目は、中央高速の山間部を走っていた時のこと。登りにさしかかった区間なので、登坂車線を含めると3車線が並ぶ。中央の走行車線を100キロ程度でクルージングしていると、前方に低速(80キロくらい?)の車両群が。そこで追い越し車線に移ろうとウインカーを出しつつバックミラーを確認すると、高速で接近してくる車が数台いたので、車線変更は延期することにした。

余談だが、ウインカーの使い方を根本的に間違っている奴が多すぎる。煽り行為よりも遙かに多く出くわす危険な行為が、「これからそっちの車線に移るから、俺様の邪魔をするなよ?」ウインカー。(笑) ウインカーを出したと思ったら、安全確認などしてないだろ!? というタイミングで割り込んでくる。これはもう本当に危ないから止めて欲しいし、警察も取り締まるのならこちらのほうだろう。

それはさておき、距離が詰まる前方の車群を眺めているうちに、頭の中で豆電球がぺかっと点いた。(笑)

後方の安全確認をすると、「追い越し車線」ではなく「登坂車線」へ移る。後ろから速い車が来たら迷惑だからね。速度は制限速度内、100キロ弱をキープ。すると、ほどなくして「走行車線」の車列群に並んでしまい、さらに前に「出てしまった」ので、再び安全確認をして「走行車線」に戻った。(笑)

2例目は、今年は夏がダラダラ続いたから紅葉もいまひとつだなーと思いつつ、ビーナスラインを流していたときのこと。スポーティな車が前方に見えてくる。その車は直線になると「何かいいことあったかい?」とたずねたくなるほど元気よくアクセルを踏むが、コーナーでは「どこか故障したのでは?」というほど車速が落ちる。

急ぐ理由もなかったのでそのまま後について行ったところ、登坂車線が現れたのでそちらに移るかと思ったら、前の車はひたすら走行車線を走り続ける。仕方が無いので登坂車線に移ると、こんどは「加速の差」で「前に出てしまった」。(笑) 古い車とはいえ、こちらはAWDのラリー・ベース車だからね。

この「譲らない車の人々」は、いったい何を考えているのだろう。中には当然、周囲に気を配る余裕のない初心者もいるだろうが、明らかに気付いているにもかかわらず、執拗に譲らない運転手もたくさんいる。譲ったら何か損をするとでも思っているのだろうか。意味なくブロックし続けてストレスを溜める方が、気分的に損をしていると思うのだが。
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