mixiユーザー(id:3210641)
2019年08月20日15:03
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Ｓ６６０（その��）
ぶどう峠の祠で御巣鷹山の山塊に黙祷をささげてから、野辺山経由で清里に。あのあたりは起伏が激しく、下りはともかく登りは楽しめないだろうと思ったら、それは杞憂だった。
エンジンは吠え続け、シフトチェンジも忙しく、久しぶりの連続ヒール＆トウに筋肉痛の予感もしたが（笑）、軽い車重と旋回速度の速さ、ワイドバンドのトルクレンジは非力なエンジンをよく補完し、登りでも思いのほか失速することなく駆け上ってくれた。
ただし高い旋回速度はハイグリップタイヤの恩恵とも言われ、実際、アンダーやオーバーが出てもすぐドリフトへ移行できるようにしていたが、公道における良識的な速度域ではレールの上でも走っているかのように破綻の気配すらなかった。凄いな、ネオバ。広場があれば定常円旋回を試してみたかった。その一方で、タイヤが劣化した時、挙動はどう変化するのかが気になった。MRの悪い癖がでるのだろうか。
清里で朝食をと思っていたのだが、予定よりもだいぶ早く着いてしまったので店が一軒も開いていない。やむなくガソリンだけ補給し、広域農道と中央道を使って勝沼から411へ。
柳沢峠の西側は穏やかな東側と比べると急な登り坂の連続で、長い直線では差を詰めてくる後続車もいたが、後半のタイトゾーンになると二輪も四輪もあっさり姿を消したのには驚いた。S660、凄いな。
奥多摩湖の手前で周遊道路に入り、五日市を目指す。普通サイズの車にはやや幅が狭い周遊道路もS660には余裕で、直線も短いから二輪の加速アドバンテージもS660のコーナリング速度で十分帳消しにできる。ターンパイクにしないで良かった。（笑）
ネットで確認するとUターン渋滞の気配が見えたので、寄り道は諦めて八王子から高速に乗り帰路につく。台風後の週末は40度近い酷暑となったが、ソフトトップは日傘と同じ素材なのか、手をかざすとほんのり温かい程度。
ネットの感想には、背後のバルクヘッドがエンジンの熱を吸収、車内に放熱するため、エアコンを使っていてもシートの背中が熱くなるという話もあった。エンジンの扱いについては、借り物なので丁寧を心がけはしたが、手加減はしなかった。加えて高い外気温にもかかわらず、特に背後を熱く感じることはなかった。エアコンの風向きが適切でなかったか、車ではなく本人が発熱していたのではないだろうか。
積載量不足については、ネットの感想を否定する要素はない。ただしそれはS660を２シーターのガブリオレと思うからで、全天候型のバイクかカートと思えば、ナビ席は緊急時には人も乗せられる荷室となるので問題ない。
非力とされるエンジンも、ホンダ車だからと高回転にこだわらず、いちばん美味しい5000〜6000回転をキープすれば、借りた車がすでに５万キロ走っていることも考えると、公道で使うには十分だと思う。
たしかにもう20馬力あればと思う場面もなくはなかったが、モアパワーを望むのであれば、今はそういう車もたくさん売っているのだから、そっちを買えばいい。むしろガブリオレにするため強度を上げて重くなったフレームを、ハードトップにして軽量化した方がS660は面白くなるだろう。あるいは開き直って単座とし、フロントにあるラジエターをエンジン直前の両舷に振り分ければ配管系もすっきりして軽くなる。荷物はますます積めなくなるが。（笑）
奥多摩のようにタイトなコーナーが連なる山の中でS660を見かけた時、ナンバーが黄色いからと侮ると、あとで悔しい思いをすることになる。
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