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2019年03月19日22:40

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バガーバッド・ギーター

昔読んだことがあるのですが、忘れてしまったので
再度買い求めて読んでいます。
岩波らしく半分が注釈のため、正味半分です。

ずいぶん昔にマハーバーラタの映像版をTVで見たときに、
大体その流れはつかんでいるのですが、
読んでみると般若心経と通じる言葉があちこちに出てきます。
原典の一つかもしれませんが、般若心経と
バガーバッドギーターは違うもののようです。

しかし般若心経は、ないない何もないが何度も繰り返し出てきて
解脱を解くわけですが、なぜあんなにししつこく何もない
何の意味もないを繰り返して功徳があるのかわからんなぁと思っていたわけです。

なにしろ唱えるだけで解脱、写経すれば万の業と呪いが消えるという
効果抜群の経文で、翻訳したのが三蔵法師で時期もわかっています。

どうもこの功徳の話は2000年前の超がつく誇大広告のようなものだと
思われるわけですけれど、功徳らしいものはあるようにも思います。
困った時やどうにも突破できないときは写経すると落ち着くので
功徳はあるのでしょう。
しかしなんで効くのかわからない

「なにもない、世のあらゆることに意味はない」の繰り返しです。
なんにもなきゃ本来効果もありませんわ。

バガーバッドギーターにも似たような話が随所に出てきますが
違うことと言えば、これはマハーバーラタの物語の一つで理由があることです。

兄弟親子真っ二つに割れて殺し合う戦争に行きたくない
しかし行かなければならない
でもやっぱり行きたくない

と迷いまくっている主人公に、クリシュナ神が
やらなければならないのだから行きなさい
どうせあらゆるものは無なのだから
無が無に返るだけである
この私を信じて解脱して戦場へ行け

という戦争行きたくない兵隊への説得の話なんですね。
ちょっと都合いいような気もしますが・・・

クリシュナという不思議な神ですが、ここでは人間です。
人間ですが変身して女にもなれば、男にもなります

いつの間にか登場人物に成り代わっていたりします。
都合いい感じでなく、ほんとに意味あるのか?という出方をします。
性別がない。年齢がない。
年齢も性別もなければ
生きている意味もありません。
でもクリシュナはこのあと殺されてしまうわけです。
殺されてしまう人間の癖に、都合よく神になります。

訳が分からないので、インド哲学は訳が分からない。
何もない何の意味もない
に戻ります。

これがヨガと合体しているから余計始末が悪い。

今はサンスクリット語話せる人も増えたので解釈も進んでいますが・・・

何もないのは、そんなことに囚われていたら戦いに出れないから
心を無にしてなににもとらわれずに行ってこい

そんなところから書かれた話です。

こう思うと般若心経も似たようなものだと思うのですが
般若心経は生きている人間にも死んでいる人間にも効きます。

写経読経で生きている人が救われる
写経読経で悪霊退散にも使える(耳なし芳一の全身に書かれたのは有名です)

この使えるというのが、実に不思議です。
バガーバッドギーターはヨガとして、生きている人の健康に役立っています。

呼吸法をヨガととらえるなら、体の固い人は気功でもいいかもしれません。
私は気功をやっているので、気功なのですが・・・

気功ももとをただせばヨガかもしれないので、そうすると
効果も似てくるのかもしれません。
しかし気功をやっても喧嘩は絶対強くならないので武術としては
使えないでしょう。

誇大広告にすぎるのも、般若心経と同じか。






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