・はじめに
南福島駅のすぐ近くにある個人経営の居酒屋である。
20年以上昔から、この店の存在は知っていたが、入るのは初めてだ。
店内は、昭和を感じさせる内装となっており、店の歴史を感じさせる。
外見とは裏腹に、店内は案外広く、席数も多いが、
店主の男性一人だけで経営をしているように見える。
そして、カウンター内のビール・サーバーの上には女性の遺影が飾られている。
ネットで、この店の2008年の情報を見つけたのだが、そこには、
「笑顔がチャーミングなお母さんと巨体のマスター(笑)で切り盛りするお店です」
とあった。
・対象
営業時間：17:30〜23:00頃
定休日：月曜日＋不定休
駐車場：なし
席：カウンター13席、小上がり座敷席4卓
席にある調味料：醤油、一味、塩、辣油など場所により異なる
従業員：熟年男性1名
ミニギョーザ9個380円(税抜き価格)
・結果
大きさ：中程度〜やや小振り
皮の厚さ：中程度
ひだの数：2個
焼き加減：きつね色の焼き目が片面についており、羽根もついている
餡の内容：野菜がやや多め
餃子と共に市販の餃子のタレと辣油を出される
・考察
餃子に蕩味のついた羽根がついているのだが、どこから来たのだろうか。
品書きを見ると、「揚げ出し豆腐」とある。これじゃなかろうか。
揚げ出し豆腐には大抵、蕩味のある衣がまぶしてあるものだが、
今回の餃子の羽根は、それに似ている。
つまり、片栗粉で羽根を作っているのだろう、という推測である。
似たような、蕩味のある羽根を持つ餃子は他にもあったが、同様だろう。
餃子の皮は通常、小麦粉から作っているわけなので、
小麦粉と片栗粉とを混ぜて良いものなのだろうか。
また、水溶き片栗粉は、加熱すると容易に固まることは周知の事実だが、
それで羽根を作ると、固まりやすいぶん、羽根の容積が大きくなってしまう。
それは不必要な食べ応えとなってしまうのではなかろうか。
では、何故、水溶き小麦粉で羽根を作らないのだろうか。
この店の場合、揚げ出し豆腐を作る関係上、手間を省くため、と思えるが、
他の店の場合は、食べ物の量の嵩上げをすることが狙いなのかな、とも思える。
なお、簡単に調べた限りでは、餃子の羽根を作るための水溶き小麦粉の比率は、
小麦粉：水が1g：10mlにするのが良い、とあった。
餃子だが、餡にやや甘みがあるのが引っかかる。
甘みの原因は、野菜からなのかもしれないが、
料理にはあまり、野菜の甘味を引き出し過ぎないほうが好みである。
・まとめ
評価は3である。焼き加減はちょうど良いのだが、餡が今一歩だった。
会計の際、下二桁は00円となっていた。消費税は加算するが、
端数は切り捨てているようだ。
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