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2019年04月19日19:15

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53 詩・短編を書いてみた (第1875回)

短編・詩を書いてみました(^_^)
素人が書いたので
気に入っていただけるか分かりませんが
一生懸命に書いてみました
だいたい1000字以内なので暇なときにでも読んで
楽しんで頂けると幸いです(^_^)b

先週が載せられなかったので、
こちらで1話分のせますね(^_^)

53「君がここにいた・・・」

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【あらすじ】

ふと…。
あの日の夏を思い出してみたくなるものです
_______________
私の頭に、
夏を縫いつけられてしまうような、
大きな入道雲とセミの鳴き声が響いている。

今日はお盆の日。
夏休みで誰もいない教室で、
夏の熱気で暖かくなった机を撫でていた。
その机には彫刻刀で小さく彫られた「ユメ」の二文字。
少しささくれていて指でなぞると痛かった。

私、ここにいたのよね…。

どうして、
こんな時になると過去の事を悲観してしまうのだろうか…。

彼と初めて会ったのは、
二年前の入学式のとき。
ひとりぼっちだった私に話しかけてくれた事がキッカケだった。
当たり障りのない、
誰もがするような会話だったけど。
話をしてくれたのはとても嬉しかった。
それは、
たまたま私が彼の後ろだったからからなのかもしれない。
それでも……。

それから
彼は私とたくさん会話をしてくれて。
遊んで。
また会話をして。
そんな日々を一緒に過ごした。

だから当然のようにのように
私はアナタに恋をした。
その時から会話がたどたどしくなって、
自分の僅かな仕草でも『嫌われたのかも…』なんて気にして、
それで更にたどたどしくなって…。
心配してくるアナタの無神経さに腹がたって。
ケンカして。
話さなくなって。
でも、
やっぱり寂しくて…。

勇気を振り絞って電話したら、
アナタは謝ってくれて。
私も謝って。
また一緒に過ごす時間が始まって…。

アナタといい雰囲気になったときもあった。
でも、
意気地の無い私がアナタの勇気を止めてしまって…

アナタといい雰囲気になったときもあった。
でも、
意気地の無い私がアナタの勇気を止めてしまって…

でもあの時、
アナタの勇気を受け入れていたら、
運命は変わったのかなって思うと…。
少しだけ後悔してる。

そんな事がたくさんあって、
様々な形でアナタと過ごして、
本当に楽しかった。

あの時は言えなくて後悔してたけど、
今なら言えるかな。

『ありがとう…』


セミの鳴き声が途切れて遠ざかっていく、
それは別の場所へ移動するように…。
もしくは。
そこにいるのが嫌になったかのように…。


私は空を見る。
さっきまで堂々とした入道雲が、
風で消えかかっている。

また会えたらいいな…。
あぁ〜あ…。
何で私、死んじゃったんだろう。
死ぬ前に告白でもしておけば良かったなぁ…。

今日はお盆休み。
もう少しだけここにいよう…

そう思いながら、
彼の机の「ユメ」の文字を撫でていた………。



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