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2015年02月01日11:45

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やはり小児科の現場か・・・。

子供が心配な親の気持ちも理解できない訳では無いが、この問題は明らかに女児の親に非があるだろう。
私は病院監査の仕事を長らくしているが、救急医療の現場は過酷であり、医師は寝る時間も十分に無いまま、多くの患者の生命を救っている状況にある。

その多忙な医師を捕まえて2時間も延々と押し問答をするのはどうだろうか?

その間もどんどん患者は運ばれている。実際にはクレーム対応に時間をとられて、医師が対応できない場合は、その患者は他の病院へ搬送される訳だが、搬送時間が長引けば手遅れになる可能性もある。

また、産婦人科や小児科の医師のなり手は少ない。

何故かといえば、この件のように親がクレーマーと化して診療を妨害したり、酷い場合には暴力を振るわれたり、訴訟を起こされるリスクが高いからなのだが、その結果として特定の診療科の医師が極端に不足し、地域医療の現場で大きな問題となっている。

もっとも病院側も無策という訳ではなく、最近は暴力事件に対応するために、警備員を配置している病院も増えてきているし、医師の過重労働を軽減するために、メディカルクラークなども配置し、その人員配置の状況に応じて診療報酬も支払われる仕組みとなっている。

しかしそれでも、2時間にわたって医師を医療現場に返さず、独占してしまう親が居る。

念のために入院というが、病床は無限にある訳では無い。
病床は、より重篤な患者のためにこそ使われるべきものだ。

そしてこれは民族や人種には関係の無い問題だ。
子を心配する親の気持ちには、民族や人種の差はないし、日本人であっても、心配だから年のために入院させろと迫る理不尽な要求に応じられる余地は救急医療の現場にはない。
ブラジル人だからと差別した訳ではないだろう。

また、子が心配だからと、人命を預かる救急医療を妨げてよい理由にはならない。
医師も人間であり、救急医療の現場の実情を知るからこそ、こういった横暴な患者の親に怒りを感じる気持ちもよく理解できる。

もちろん、「クソ、死ね」といった暴言は不適切ではあるが、心配だからという根拠のない不安だけで、医療現場で必死に生命を救っている医師達の仕事の邪魔はしないでいただきたい。

どうしても心配であるのなら、翌朝まで待って救急医療を行っていないクリニックに行くこともできるのだから。


■医師がブラジル人患者家族に「クソ、死ね」 静岡・磐田
(朝日新聞デジタル - 01月28日 22:53)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3248014

 静岡県磐田市立総合病院の20代後半の男性医師が緊急外来で受診したブラジル人の女児(6)や家族と応対中に「クソ、死ね」と口にしていたことが、28日明らかになった。医師は不適切な発言を認め、家族に謝罪したという。

 病院によれば、昨年12月24日午前0時過ぎ、同県菊川市在住の女児が両足の不調を訴えて緊急搬送され、受診した。血液検査などの結果、治療や入院の必要はない軽度のウイルス性紫斑病と判断し、当直医だった医師は十分な栄養と安静を求めて帰宅を促した。

 父親は「入院させてほしい」「万一のことがあったら責任を取れるのか」などと医師に詰め寄り、2時間以上にわたって押し問答となった。その際に医師が不適切な言葉をつぶやいたという。

 病院は朝日新聞の取材に対し、「当直医は他の緊急患者にも対応しなければならず、なぜ分かってくれないのかといういらだちからつぶやいてしまったようだ。差別する意図はなかった」と説明した。医師はその日のうちに家族に謝罪し、院長から厳重注意を受けた。
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