三寒四温とは言うが、気温は乱高下、躯によろしくない。
今日の東京は初夏を思わせる陽気。
桜も満開である。
春が早くやってくるのは嬉しいが、早く咲きすぎる桜は考えものである。
どうも気分が盛り上がらない。
しっくりこないのだ。
唐突な桜の開花に、世間も慌てふためいている。
心の準備も出来ぬまま、押されて飛びだすバンジージャンプのように、あたふたと花見に繰り出している。
東京の桜は、この土日が見頃だが日曜日は天気が崩れる。
となれば明日、土曜日に花見客が集中するのは必至。
桜よりも多い人混みにうんざりする花見となるだろう。
毎年、桜を撮影しているが一昨日の春分の日もその気になれなかった。
これも早過ぎるせい。
どうも気が乗らない。
何事にも時機があるのだ。
桜の開花期間はそんなに変わらないはずだが、今年は何だか短く感じる。
慌てて咲いて、慌てて散る。
何だか早送りで見ているビデオのようで、風情に欠ける。
桜は待ち焦がれるからより美しいのだ。
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