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2019年10月15日02:43

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『渦が森団地の眠れない子たち』by Sky

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藤原竜也くん大好きハート達(複数ハート)な友人がチケットを獲ったら、
後でお嬢さんの運動会とバッティング!
身近にいる芝居好き… ということで、
私のところにチケットが転がり込んだ。

ところが、前日12日は未曾有の最強台風。
13日… 台風一過だが、交通機関はまだ混乱する中、
開演を2時間遅らせて、公演は挙行された。
よっぽど私と縁があったのね、この作品。(笑)


10/13(土) @ 新国立劇場中劇場(初台)
15:00〜17:40(含、休憩15分)

開演前、舞台は黒一色。 中央より右寄りに洋便器が1つ…
鈴木亮平さん登場。
「幼い頃、僕が心が落ち着ける唯一の場所はここだった…」と
回想に入っていく。

そこは、震災の被害が少なくなかった架空の町の“渦が森団地”
小6の「田口圭一郎」(鈴木亮平)は、被災して、父母妹と共に
この団地に引っ越してきた。
ここには、没交渉だった母(奥貫薫)の双子の姉が
夫と息子と住んでいるというが、母は関わりたくなさそう…
しかし圭一郎は、従兄弟「佐山鉄志」(藤原竜也)と出逢ってしまう。
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団地に住む小学生の毎日は苛酷だ。
絶対的リーダー鉄志のもとで、子供たちは日々
戦争ごっこ? 狩りごっこ? 野球? 
鉄志がその日に遊びたい遊びを強いられている。
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そんな鉄志をものともせず我が道を行くのは
圭一郎の妹「月子」(青山美郷)のみ。

鉄志の幼い恋心が、
少女モデル「愛佳」(太田緑ロランス)を怪我させることになってしまい、
そこから子供たちの均衡が崩れていき、
圭一郎と鉄志は対立し、ある時圭一郎が鉄志を叩きのめし
団地の子供たちのリーダーは圭一郎に移る。

そんな圭一郎は実は深い闇を抱えていて、
鉄志にもまた、家庭に秘密があった。
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震災も、親の言動も、友人とのこじれた関わりも、
子供の心を蝕む。
そして、
子供の世界って、日々、自分の立ち位置を守るための闘争が
繰り広げられているんだ、

圧倒的なパワーで舞台中を駆け巡り、
ものすごい量のせりふを、
機関銃のようなスピードでしゃべり続ける藤原くんの存在感!
凄い!
これまで数々の役でこんな彼を観たが、
舞台上を自転車で爆走する小学生の役は初めて観た!

対する鈴木亮平さんも、
西郷さんを演った大きな身体なのに、
子供にしか見えなくなってくる。
これが、演劇マジック?!
そして後半、キャラクターが豹変!
抱える闇を暴露していく過程が
凄い!

あっけらか〜んと、笑いの中で展開されるも、
こういう、子供の闇を描く芝居。
子供が泣く芝居は、
観ていて、やっぱりツライな。
それでも、
160分、中だるみすることなく惹きつけられて
観切らされたのは、
ストーリーの構成の巧さと、
役者の力に他ならない。
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