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2019年09月18日04:39

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最近の読書

写真は順に
*伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」幻冬舎文庫 表紙
*上野千鶴子「おひとりさまの老後」文春文庫 表紙

アイネクライネナハトムジーク
伊坂氏の著作には珍しく「ほっこり」が前面に押し出される物語だった。
例によって各章で時代が相前後するが、タネとして撒かれた登場人物たちの出会いと日常の事件とが最終的にキレイに回収される仕組み。
元々はミュージシャンの斉藤和義氏から楽曲へ作詞提供を依頼されたことが発端で始まった物語だそうだ。
作詞は断ったが小説で挑んだという非常に珍しい恋愛モノが本書。
解説を書いた吉田大助さんも氏は友愛小説家だと書いておられるし、現在文庫化されている書籍に限れば恋愛小説は、この本以外に無いはず。
この作品にしたって、私にすれば恋愛小説とは感じる事なく読んだ。
齋藤さんへのオマージュとして登場するのが占い師。
依頼者が1回100円払うと、何も答えずただ曲の一部を聴かせて本人に未来の暗示を与えるユニークな存在だが、それらの歌詞が全て斉藤和義氏の作品から引用されているらしい。
映画化されるらしい。
私は一人静かに機内で上映されることを待つことにしよう。

社会学者でありフェミニストの上野千鶴子さんのおひとりさまの老後を勧められて読んだ。
私自身は現時点で「おひとりさま」ではないが、私の考えと一致する事多過ぎて、読むまでもなかったという印象に終わった。
ただし、将来的に現実的な方法が示唆されていて大いに参考になった。
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