ライブハウスの存続を願う

ライブハウスでの感染拡大が報道され、自粛要請がなされたことにより、
全国のライブハウスが存続の危機に陥っている。

このことは個人的に、すごく違和感を覚えるのだ。

感染源となるのは、「満員」のライブとか、
「飛沫感染」の恐れのあるライブであろう。

好きなバンド、好きなアーティスト目当てで
見に行くライブは、たいていガラガラだった。
実力はあるが、人気のないバンドのライブなど
たいてい、そんなものだろう。

飛沫感染が怖いのなら
楽器演奏のみのライブなら問題ないだろう。
ピアノとカホンとか。

楽器演奏のみのライブで、観客は数十人。
これならいいのではないか？

満員のライブで、集団感染。
それって、ライブハウスをイメージで
決めつけていないだろうか？

ライブハウスが自粛することにより
音楽スタジオも経営が成り立たなくなる。

これにより、アマチュアが音楽する、多くの
機会が失われるのだ。

音楽する楽しみ、喜びは、まさに
いかなるものにも代え難いものだ。
音楽をプレイするのに、プロもアマチュアもない。

逆に、プロの演奏を聴いていると、
音楽する喜びが失われていることに
気づくことが少なくない。
ライブハウスで、知らないバンドの
演奏を聴きながら、
「ああそうか、音楽って、楽しいものなんだ」
と気づかされたことが何度もあった。

この「音楽することの楽しさ」を
分かち合える場としてのライブハウスが
現在、存続の危機にあるのは
本当に残念なことだ。
いまでもできる活動を考慮して
この苦境を乗り切って欲しいと
心から願うのである。