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2020年01月12日12:26

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DQNが自爆しただけの話

サッカー部の万引き少年が、逃走中に事故! 右足があらぬ方向に……それでも「同情できない」Gメンの胸中
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=61&from=diary&id=5932770

 こんにちは、保安員の澄江です。

 年末年始は、1週間ほどお休みをいただけたので、ゆっくりと過ごすことができました。自宅にいる時は、大好きなテレビにかじりついて、リモコンを片手にさまざまな番組をチェック。お笑い番組と格闘技中継を交互に見ながら年を越し、お正月は簡単なおせちを肴に、やはりいろんな特番を見て、この上なくだらだらと過ごしました。

 今年は、自宅の近所にある高校が「全国高校サッカー選手権大会」に出場しており、こちらも観戦。詳しいルールはよくわからないものの、ご近所という縁があるだけでも気持ちは入るもので、テレビの前でひとり声を上げてしまいました。パソコンやスマートフォンを思うように扱えない私にとって、最大の娯楽はテレビなのです。

(そういえば、あの子もサッカー部だったわね。あの後、走れるようになったかしら)

 その試合中、ボールを持った選手がフェイントをかけて相手の選手をかわすシーンを見て、ある少年のことを思い出しました。今回は、そのことについてお話ししたいと思います。

重くどんよりした雰囲気の大型スーパーY

 当日の現場は、関東郊外の住宅地にある大型スーパーY。食品はもちろん、衣類やドラッグコスメ、文具や玩具、家電まで扱う大型の総合スーパーです。自宅から1時間半ほどかかる場所にあるため、交通費負担の事情などから、普段は入らない現場なのですが、急な欠員が出てしまったということで変更となり、この日が初日の勤務となりました。営業の担当さんによれば、この地域で一番と言えるほど荒れた現場だそうで、外国人を含め、相当数の常習者を抱えているとのこと。古い造りの老舗店であるため、防犯機器の導入も少なく、保安員を入れるたびに複数の捕捉がある状況だと聞きました。

 街の雰囲気を掴むために、少し早めに出て駅前を散策してみると、団地とパチンコ屋、スナック、ファストフード店ばかりが目立ちます。その街並みは、どこかどんよりとしていて、ここに住みたいと思わせないような雰囲気を醸し出していました。裏口の入管を経て、入店の挨拶をするために総合事務所まで出向くと、フットボールアワーの岩尾さんに似た店長さんから、見るからに面倒くさそうな態度で対応されます。

「あれ、初めて見る顔だな。いつもの人は、どうした?」
「身内に不幸があったようで、今日は私が担当することになりました。連絡入っていませんか?」
「ああ、なんか聞いたかもなあ。まあ、いいや。面倒なことは、お断りだからさ。それだけ気をつけて、あとは適当にやってください」

 まるで信用されていないようですが、初日の現場ではよくあることなので、特に気にすることなく現場に入ります。

 巡回を始める前に店内の状況を確認すると、出入口が多く複雑な売場は死角だらけで、重くどんよりとした雰囲気が充満していました。おそらくは、店長さんにやる気がないのでしょう。剥がされた値札や中抜きされた商品の空き箱なども、商品棚のあちこちに放置されており、かなりの被害が見て取れます。万引き被害は、店長さんのやる気がないほど、大きくなってしまうものなのです。

 どこで何を盗まれてもおかしくない状況なので、自分の勘に任せて被害の多そうなフロアを中心に巡回していると、しばらくして家電フロアのドライヤーコーナーで眼(がん)を振る(あちこちに目を飛ばして周囲を警戒すること)ブレザー姿の高校生らしき少年が目に止まりました。前髪と襟足だけが異常に長い鶏冠のようなヘアスタイルと、ワイシャツの裾をズボンから出したままにしているだらしのない姿が印象的な少年で、ディスプレイされたくるくるドライヤーを手に、異様なほど鋭い目つきで周囲を窺っていたのです。目を離せない気持ちになって、少し離れたところから行動を見守っていると、鶏のような動きであちこちに視線を飛ばした少年は、ブレザーのポケットから小さなニッパーを取り出しました。そして、くるくるドライヤーのサンプル品につけられたワイヤーを切断すると、それを手に持ったまま下りのエスカレーターに乗り込んで、そのまま外に出て行ってしまいます。

「こんにちは、お店の者で……待ちなさい!」

 声をかけると同時に、少年は脇目も振らずに走り出し、隣接する駐車場に逃げ込んでいきました。慌てて後を追えば、駐車場の管理をしているおじさんの制止を振り切って、場内に侵入していく姿が確認できます。駐車場の出入口はひとつしかなく、周囲の壁も越えられる高さではないので逃げ場はありません。行き場を失い、駐車場の隅まで追い詰められた少年に、努めて冷静に優しく声をかけます。

「危ないから、逃げないで。大丈夫だから、ね?」

 そう言いながら、袖口を掴むべく距離を詰めると、少年は素早く身を捩り、右へ左へと素早いステップを踏んで、私の前から姿を消しました。

「待ちなさい!」

 慌てて振り返ると、心配して様子を見に来てくれていたおじさんが両手を広げて少年の行く手を阻んで見せましたが、同じようにステップを踏まれて、あっという間にかわされてしまいます。

「いやあ、悔しいなあ。あんなに速くちゃあ、捕まえられないよ」
「ああ、逃げられちゃった。私、ここの保安員なんです。あとで説明に来ますね」

 もはや走れないので、できるだけの早足で少年の後を追うと、けたたましいスキール音に続けて大きな衝撃音が聞こえてきました。駐車場から大通りに出ると、前方が凹んだ車が道の真ん中に停まっており、道路上には少年が横たわっています。

「もう、だから言ったじゃない。大丈夫?」
「あ、あ、足が……」

 駆けつけて声をかけると、しきりと足の痛みを訴えるので確認してみれば、右足があらぬ方向に曲がっていました。とても痛そうに苦しんでいますが、傍らに落ちたくるくるドライヤーを見ると、同情する気にはなれません。その場で救急車を呼び、まもなく駆けつけた警察官に事情を話すと、顔面蒼白の状態で泣き咽ぶ少年を見下ろして言いました。

「お前、バカだなあ。しばらくそうして反省してろ」

 警察官に付き添われて救急搬送される少年を見送った私は、別の警察官と共に事務所に向かいます。万引きをして逃走した結果、急に飛び出して事故に遭ったという事実を明らかにするため、店長に被害届を出してもらえるよう、話してほしいというのです。

「面倒なことは、お断りって言ったよね?」

 意地悪げに言う店長をなだめて、私が警察署に出向いて書類を作ることを条件に了解を得た後、店内、駐車場、道路における実況見分を済ませて警察署に向かいます。この日の行き先は、少年課。書類作成中に得られた情報によれば、少年は店の近くにある私立高校に通う高校2年生で、右足の複雑骨折により入院されたそうです。

「さっき、ご両親と連絡がついたんだけど、この子、サッカー部のレギュラー選手なんだってさ。全国大会出場を目指しているから、学校には言わないでくれって。お母さんは、息子のやったことより、学校とかケガのことを気にしていたなあ」

 過去に捕捉した高校生の例を振り返れば、野球やバスケットなどよりもサッカーをやっている子の事例が多く、声かけ時の逃走率も高いように感じます。ここ数年、少子化の影響もあって少年による万引きは減少していますが、その成功例……つまり捕まらなかった例に目を向ければ、その暗数は計り知れません。集団で来店して、堂々と万引きしていくグループも、各地に存在しています。保安員を探して追いかけ回し、盗撮した写真をSNSのグループで共有する高校生グループもありました。逃げるが勝ち。バレなければ、何をしてもいい。捕まえられるものなら、捕まえてみろ。そんなゲーム感覚の万引きに興じて、将来を台無しにするほど、愚かしいことはないのです。
(文=澄江、監修=伊東ゆう)


右足だけでなく、性根も捻じ曲がってるなwww

京急に轢かれて地獄行きの方が世の中の為だろ。
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