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2019年12月08日22:54

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黒=手遅れ

「トリアージ」難しい情報共有
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5893851

 多数の船が行き交う仙台港。ここで11月28日、旅客船で多数の負傷者が発生した事故を想定した大規模な救助訓練が行われ、第2管区海上保安本部などから約150人が参加した。今年は大勢の人が命の危険にさらされる自然災害や事件が相次いで発生したが、現場ではどのような救助活動が行われているのか。私も「負傷者」役で参加し、体験してみた。

 午後0時45分ごろ、仙台市宮城野区の仙台港で、入港中の旅客船が化学薬品を積んだタンカーと衝突し、船内から出火。約10分後に鎮火したが、火災や衝突の衝撃によるけが人が多数出た――という想定で訓練が始まった。

 私は、避難しようと階段を下りる際に他の旅客と共に転落し、右脚を骨折した負傷者の役。痛みから歩けないという設定で、客室の廊下に横たわった。海保の隊員が巡視艇から次々と乗船し、救助活動が始まった。無線での会話があちこちで飛び交い、現場はさらに慌ただしくなる。

 「歩けますか?」。隊員が私に話し掛けてきた。けがの程度に応じて治療の優先順位を4段階に分類する「トリアージ」だ。右脚が激しく痛み歩けないと伝えると、隊員が呼吸数や脈拍を測ったり、「手を握って」と話し掛け、意識がもうろうとしていないかを確かめたりした。

 トリアージの結果、私は負傷したが命に別条はない、治療の優先度で2番目の「黄」判定。私は「痛い、早く運んでください」と訴えたが、トリアージでは命に関わる重傷の「赤」判定を受けた人たちの救命が優先されるため「もう少し待っていてください」と諭された。一刻一秒を争う現場では、冷静な判断が求められるのだ。

 衝突から約1時間後、ようやく私は船内のロビーに担架で運び込まれた。ロビーには「負傷者」が集められ、「赤」判定の重傷者を中心に懸命な救命活動が続いている。壁には負傷者一覧が書かれたホワイトボードが設置され、「指揮者」役の隊員を中心に効率的に動いていた。とはいえ、情報の共有は完全に行き渡っておらず、私は救助隊員に声を掛けられる度に自分の「症状」を何回も言わなければならなかった。

 程なくして船が着岸し、消防隊員も乗船してきた。私たちは船内から旅客船ターミナルに運び込まれ、引き続き災害派遣医療チーム(DMAT)の医師や看護師によるトリアージや治療を受けた。私はなんとか無事に「救助」された。

クルーズ船増加

 2管は旅客船を使った救助訓練を毎年実施しているが、今年のテーマは「大型クルーズ船の事故対応」。クルーズ船が国内に寄港する回数は年々増えており、宮城も例外ではない。県港湾課によると、クルーズ船が県内に寄港した回数は昨年12回。今年は15回を予定しており、増加傾向にあるという。

 訓練には海保を含めた8機関が参加し、負傷者役は石巻赤十字看護専門学校(石巻市)の学生約30人と私たち報道機関の2人が務めた。2管仙台航空基地の機動救難士など、10月の台風19号で実際に人命救助に携わった人も参加した。

 船は太平洋フェリー(名古屋市)の「きたかみ」(1万3694トン)を使用。クルーズ船の中には10万トンを超える豪華客船もある。2管の浜口壮介警備救難部長は「クルーズ船のような多数の負傷者の救助は海保だけでは難しく、各機関の連携が不可欠だ」と訓練の意義を語る。

 トリアージは今年5月に発生した川崎市の児童殺傷事件でも実際に行われた。浜口部長は「今回の訓練をあらゆる本番で生かしたい」と強調する。こうした訓練の積み重ねが、自然災害や大規模事件の現場で一人でも多くの命を救うことにつながるのだと実感した。【滝沢一誠】


世の中には状況も弁えずに「他の奴はどうでも良いから、とにかく自分(と身内)が最優先」とのたまうのがいるわけで。

あと、トリアージをシャベチュの問題にすり替えるバカとかいるから、そういうのをどうにかする意識をみんなが共有しないとなかなか先に進まない気がする。

先ずは教育から。
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