mixiユーザー(id:302817)

2020年02月24日22:08

148 view

タヌキの仏

全身疥癬で、餓死したタヌキを処理した。鳥は、けっこう餓死した死体が届く。餓死だと、皮下に脂肪をためていないので、処理がしやすい。餓死した死体が当たると嬉しいくらい。でも、それは鳥だからだったらしい。鳥は、羽毛で覆われているし、餓死しても形はあまり変わらない。でも、哺乳類は餓死すると、見るからに痩せ細っていて、痛々しい。
疥癬にかかったタヌキは、ひどくなると朦朧としているようで、ぼんやりと昼間も姿を現す。この頃には食べられなくなるようで、餓死に至る。今までも疥癬で餓死したタヌキの処理はしたことがあるはずだけど、ここまで酷いのは初めて。とにかく筋肉がほとんどない。痩せ細った四肢はまだ筋肉があるくらいで、肩胛骨周辺とかは、完全に骨の形がでている。背中が尖っている感じ。意外にも、内臓はさほど萎縮していなかった。
仏教の修行で、生きたままミイラ化を目指すようなのがあったかと思う。飲食を断って、ひたすら念仏を唱えるイメージ。このタヌキは、そうした修行をしたんじゃないかってくらい痩せている。最後は、溝の中でジッとして死んでいたらしい。腹側は泥まみれになっていた。文字通り仏様になったのかもしれない。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する