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2019年10月19日12:06

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キジバトの繁殖期のピークが、春から初夏ではなく、秋である理由

とある集まりで、「どうしてキジバトの繁殖期は、他の鳥のように春から初夏ではなく、秋にピークがあるのでしょう?」てな問題を出してみた。意外な答えが返ってきて驚いた。
答えは2つあった。1つは、夏から秋に種子などの食べ物が多いからという答え。繁殖期を食物資源で説明するのは、ラックのシジュウカラ研究以来ので伝統。キジバトの場合もそれで充分説明できると、なんとなく思っていた。
驚いたのは、もう一つの方。鳥の捕食者である猛禽類が少ないからではないかという説明。大阪府の市街地の場合、秋から冬に猛禽類が増えるから、この説明は直接的には正しくない。冬ではなく夏に繁殖する理由にはなるかもしれないけど、春ではなく秋の説明にはならない。ただ、捕食者が繁殖期に影響を与えているかもというのは面白いと思う。
捕食者サイドからすると、春と秋の違いは、営巣しているかしていないか。だとしたら、春と秋に猛禽類の個体数が同じでも、秋よりも春の方が狩る個体数が多い。つまり捕食圧が高い。捕食圧の高い春から初夏を避けて、晩夏から秋に繁殖する傾向がある。というのは充分あり得る説明だと思う。
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