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2019年01月19日21:19

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大阪湾のユリカモメが減ったのはいつ?

今年は日本各地のユリカモメの個体数が少ないという話を耳にした。けど、大阪湾のユリカモメは2010年時点ですでに少なかったから、今年がとくに少ないって訳でもない。と思いつつ、それじゃあ一体いつから少ないんだろう?と気になった。大阪湾全体の情報は2000年度と2011年度しかないんだけど、大和川下流部の情報なら、1994年度の冬からずーっと、25年度分近くの毎月のデータがたまってる。このデータを引っ張り出してみよう。でも、全部は面倒なので、1月分の調査結果だけを引っ張り出してみよう。
1月分だけのデータならオオバンで引っ張り出したことがあるので、割と簡単だと判ってるしね。といいつつ、2時間ほどかかった。でも、その甲斐はあった。

ざくっと言えば、
・1994年度から2002年度までは、大和川下流部(新明治橋〜阪神高速湾岸線)のユリカモメの個体数は、4000羽以上が普通。4000羽を切ったのは1999年度の1552羽だけ。ちなみに最高記録は、1995年度の8611羽。
・ところが2003年度から2017年度には、一度も3000羽を超えたことがない。2000羽をこえたのも2004年度と2015年度のみ。2017年度にはなんと0羽を記録した。
・ちなみに2002年度以前は、河口部だけでなく、比較的上流にもユリカモメの群れは見られた。ところが、2003年度以降は、上流よりのユリカモメの個体数は少なくなった。とくに2012年度以降は、多かった2015年度以外には、JR阪和線より下流にしかユリカモメは見られなくなった。

というわけで、2003年になにかがあったんじゃないかと思う。繁殖地でなにかがあったという意見もあって、それはそうかもしれないけど、幼鳥がいなくなっただけではこの急激な変化は説明できないので、成鳥の死亡率か越冬場所に変化があったとしか思えない。
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