０９年ローズＳ展望

　過去１０年のデータを見ていきます。連対馬は１人気が６連対、２人気が３連対、３人気が３連対、５、６人気がそれぞれ２連対、７、８人気が１連対、９人気が２連対。２ケタ人気馬の連対はありません。３着までに入ったのも00年のトーワトレジャーのみです。２ケタ人気馬は消しで良さそう。１人気と２人気の組み合わせは05、07年の２度。馬連万馬券は過去10年では昨年08年のみです。騎手は安藤勝、武豊、福永が頻繁に馬券に絡んでいる感があります。この10年のローズＳ、武豊は(4-1-1)、安藤勝も(2-1-0)、福永は(1-2-2)、と相性が良さそうです。

　ステップレースを見てみるとオークス組が９連対で最多。クイーンＳ組が４連対、1000万下条件戦組が３連対、桜花賞、ＮＨＫマイルＣ、ラジオたんぱ賞、500万下条件戦組がぞれぞれ１連対となっています。春の実績馬と夏の上がり馬が拮抗していると言えそうです。オークス組は昨年のマイネレーツェル、３年前のシェルズレイや４年前のグローリアスデイズのように、大敗していてもここで巻き返しがあります。オークスでの人気も特に関係はなさそうです。クイーンＳ組は９着以内がボーダーになりそうです。逆に言えば２ケタ着順ならば不要。その他の重賞組は２頭いますが、いずれも前走で連対しての参戦です。ローズＳで馬券に絡んだ条件戦組は1000万下、500万下を含めて全部で11頭いますが、いずれも前走で３着以内でした。しかもそのうちの７頭は勝っての参戦です。条件戦で勝ち負けにならないような馬ではここも無理でしょう。

　重賞に複数回出走して馬券に絡めていない馬はここでも連対していな……かったのですが、昨年はムードインディゴが２着に来てしまいました。コース実績でも同様のことが言えます。阪神芝で(0-0-0-2)のような馬は来ていません。戦績は３戦のファインモーションが最少、１１戦のマイネレーツェルが最多です。ただし、３着馬を含めると、ブゼンキャンドル、ノブレスオブリッジの１３戦が最多となります。また、３着馬を含めても１勝馬だったのはグローリアスデイズのみです。１勝馬は重賞２着で賞金を積んでいても不利と言えそうです。前々走がダート戦だった馬はいますが、前走がダートだった馬はいません。

　◆チェックポイント◆
・前走・クイーンＳで10着以下：いない
・前走・ＯＰ以下で４着以下：ヒカルアマランサス、クリノメダリスト、イイデエース、メモリーパフィア
・前走がダート戦：ダイナマイトボディ、ラヴェリータ
・12戦以上使っている：クリノメダリスト、イイデエース、ダイナマイトボディ
・当該レースで２ケタ人気：クーデグレイス、イイデエース、ボンバルディーナ、アイアムカミノマゴ、チャームポット、ブライダルベール、クリノメダリスト、メモリーパフィア
・阪神芝で複数回走って複勝圏内がない：メモリーパフィア、チャームポット

　残ったのは、ブロードストリート、ジェルミナル、ワイドサファイア、ミクロコスモス、レッドディザイア、ワンカラット、イタリアンレッドの７頭。レッドディザイアは正直、過剰人気だと思います。ＧＩ馬でもないのに単1.3倍とは……。完全連対だった桜花賞馬・ダイワスカーレットで単1.6倍、２冠牝馬・スティルインラブで1.9倍ですから。その上、レッドディザイアを春の２冠で破ったブエナビスタは休み明けのＧＩＩＩ馬・ヤマニンキングリーの前に惜敗。レッドディザイアはこの面子なら勝ち負けでしょうし、連軸にはいいでしょうが、アタマ鉄板とまでは思いません。

　２番人気にミクロコスモスが推されていますが、ユタカ人気と1000万下勝ちが評価されているのかなあ。ただ、この馬を買うくらいなら、実際にミクロコスモスに先着しているワイドサファイア、ワンカラットを買ったほうがマシだと思います。ワンカラットはあまり人気がないですが、ＧＩＩ（しかも阪神）勝ち馬ですし、桜花賞４着、ＮＨＫ６着とここで馬券に絡んでも何の不思議もなさそう。ブロードストリートはチューリップ賞で桜花賞の権利が取れず、押せ押せのローテになってしまいましたが、オークス４着。レッドディザイア以外では実績上位でしょう。500万下勝ちからでは、レクレドールがこのレースを勝っていますが、ほかに連対馬はいません（３着は複数いますが）　イタリアンレッドは微妙な感じ。

　◎レッドディザイア
　○ブロードストリート
　▲ジェルミナル
　△ワイドサファイア
　△ワンカラット

　レッドディザイアから藤原英軍団でいいかと思いますが、ワンカラットが軽視されている感じがするのでこれも抑え。レッド軸で３連複も考えたので、人気薄の馬で怪しい馬が何頭かいるので、馬連にしときます。