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2020年09月18日16:51

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建前的感染症対策

■東京で新たに220人感染 6日ぶりに200人超え
(朝日新聞デジタル - 09月18日 15:26)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6237130

日本における第2波感染拡大も落ち着きを見せてきた印象があります。
そうした中で引き続き行われている感染症対策がさらに「建前化」「様式化」する傾向が強まっているように感じます。
建前化の中心にあるのが「マスク」です。
第1波感染拡大の前からマスク着用による感染拡大防止効果については常に疑問視されてきました。
これは、それ以前のインフルエンザ予防の頃から、罹患者がマスクを着用することは飛沫拡散をある程度抑制する効果はあるが、エアロゾル化した飛沫をマスクで防ぐ効果は期待出来ないとする感染症専門家の見解から来ていました。
ただ、日本には毎年繰り返される花粉症がすでに「国民病」と言われるまでになり、マスク着用習慣がある程度定着していたことがありました。
また、マスクに予防効果が期待出来ないとしても、何も着けなくても大丈夫なのか、という不安感がありました。
そこで「マスクを着けなくても絶対安全なのか」という声が上がるようになってきました。
これには専門家も「何事にも絶対という保証は出来ない」という見解を出すようになり、なし崩し的にマスク着用が拡大して行ったのです。
対策のスローガン的に言われ出した「三密防止」、そして現在言われている「新しい生活様式」までの中でマスク着用だけは「基本中の基本」的に扱われてきました。
外国では、罰則付き義務として行われたところもありますが、日本ではあくまでも「要請」であって「義務」ではありません。
マスクを着用していなくても法例違反になることはありません。
しかし、「自粛厨」とか「自粛警察」などと呼ばれる人たちが物陰からこっそりと世間を「監視」し、マスクを着用していない人を攻撃する行為を繰り返したことで多くの人が義務的に捉えるようになっています。
自粛厨の行為は、その初期にマスコミも一部同調して煽っていたところがあるだけにより影響力が強くなったと言えるでしょう。
コロナ対策も長期戦になってきたところに猛暑が夏が来ると、マスク着用もより形骸化してきたところがあります。
厚労省も熱中症を懸念して、屋外ではマスクを外しても良いという指針を出しましたが、すでに定着した「義務化」の圧力が強くなり猛暑の中でも着用する人が大半を占めていました。
そこでマスク側が暑さ対策をすることになります。
出てきたのは「通気性の良いマスク」です。
運動中に着用しても息苦しくないようにと改良されたものです。
通気性が良いから、息苦しくなく、マスクないが蒸れないというふれ込みでした。
しかし、マスクを着用する本来の意味は何だったのでしょうか。
吸入する空気にフィルターをかけることで浮遊物を防ぐことが目的です。
「通気性が良い」ということはマスクの内外を自由に空気が出入り出来るということになります。
罹患者が眼前にいて、せきくしゃみにより唾液や痰を直接吹きかけてきた時に、大きな飛沫の一部は防ぐことが出来るでしょうが、長時間空中に漂うような飛沫は防げないことになります。
機能を低下させたマスクなら着けない方が良いのですが、着けないという選択肢を選べないような空気を醸成してしまっているのが現在の形骸化した感染症対策なのです。
第1波も第2波も、マスク一辺倒に頼り切るのではなく、もっと効果が高いと言われている手洗いや洗顔をもっと徹底していたらそのピークが防げたかもしれないと思っています。
手洗い洗顔は励行していることが外部からわかりにくいのに対してマスクは用法が誤っていても着けているだけで「やっている(対策を)感」が伝わりやすいので、安易な方へ流れてしまっているのかもしれません。
ソーシャル・ディスタンスにしても、会食にしても最近では自粛厨の見える範囲だけ「自粛して見せる」という形だけの感染対策も増えてきています。
一度どこかで冷静にこの半年を振り返る必要はあると思います。
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