ムカデ人間2

ムカデ人間2を視聴


ムカデ人間は三部作です、という監督の
うたい文句からこれは全部見ないと物語
が完結しないのだなと思い、のこのこ
借りてきてみたわけですよ。

そうしたら、1作目とは全く違ったファン
タジーな世界が広がっておりました。

もとい、ファンタジーで済まされる内容
ではなく、1作目のようなロマンあふれる
ものではなく、とにかくグロい、エグイ
を追求したゴア要素たっぷりのカルト
作品。ストーリーなどあってないような
もの。

これはこれでカルト映画としてはこう
でなくちゃね、と思わせますが、1作目
が好きだった人にはおススメできない。
ましてや普通の人の前では観たといって
しまうと作品のことを話さないといけなく
なるので、微妙な空気になること請け
合い。

さて、今回の主人公ことマーティンは
ロンドンの駐車場の管理人。

映画「ムカデ人間」のことを超リスペクト
していて、自分でもムカデ人間を実現
したいと思っています。

現実には父親から幼少の頃性的虐待を
受け、母親からはお前のせいで父が
刑務所へ行ってしまったと言われ、
さらに醜い肉体を毎日ののしられて
います。

そんな毎日の中で計画の実施を決行。

自身のムカデ人間製作には12人が
必要なんだと、駐車場へ来た客を
バールで半殺しにし、古ぼけた工場
みたいなところへ次々監禁します。


また、ムカデ人間1に出演した俳優、
女優に対して「タランティーノ監督
の映画のオーディションがある」と
ウソをついて、そのうちの一人の
女性が騙されマーティンの元へ
来てしまい、彼女もムカデ人間の
一部に。

12人が揃ったところで工作スタート。

ハイター博士が劇中でやっていた
ように集めた人間のひざじん帯を
切断し、臀部の肉を削除しますが
うまくいかず何人かお亡くなりに。

しびれを切らしたマーティンは
家から持ってきたホッチキスを
使って口と肛門をつなぎ留め
ムカデ人間を完成させました。


そしてまた映画のように歩かせ
ムカデ人間の感性を感慨深く
味わっておりました。


また、ムカデ人間を作ったあと一番
関心のある食物の一気通貫も、
試してみるのですがうまくいかず。

家から持ってきた下剤を全員に
投与した結果、もうくそみそテク
ニックの修羅場と化しました。

そうして楽しんだのもつかの間。

死んだと思っていたうちの一人が
隙を見て外へ脱走し、車で逃亡
しました。

捕まることを恐れたのか、自暴自棄
になったマーティンはムカデ人間
全員を殺してしまうのでした。

その後、抵抗した先頭の女性
(ムカデ人間1に出た女優)が
マーティンの尻の穴に飼っていた
ムカデを突っ込むなどちょこちょこ
見どころはあるのですが、終了。

その後、また駐車場管理の日常に
戻るのでした。

本編をスタートさせたらモノクロ
作品でテレビかプレイヤーがぶっ壊
れたか？と思ったのですが、日本
国内でリリースされたDVDは映倫との
競技の結果、モノクロならという条件
つきになったとのこと。

その後、3作目が出たのを記念して
オールカラー版のDVDが出たそうで
ちょっと画像をみましたが、血の色
が鮮やか過ぎでした。

もう一度カラーで見るか？と言われたら
どうしよう…、と思ってしまうかも。

ご飯食べながらだったので、モノクロで
助かったかもしれません。


なお、逃げた女性がどうなったのか
とか、逃げた女性が拉致されたときに
クルマに取り残された子供の安否は？
とか、マーティンが逮捕されてないの
はなぜか？とか、あとからオーディ
ション受けるよ！と言ったほかの俳優
はどうしたのか、とか色々疑問に思う
ことを全部すっぽかす終わり方も
潔くて素敵です。