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2021年05月04日09:56

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生き証人

(17:00頃、追記しました)


私が大阪から上京したのは1990年。
その頃の東京はまだエスカレーターの片側空けどころか、自動改札も無かった。
小田急の改札で駅員さんがハサミをカチャカチャしてるのがものすごく懐かしく感じたもんね。
大阪万博の際、ロンドンなど海外の片側空けの常識が広がったと一部マスコミが言っててそれを信じてる人も多いけど、私自身その感覚は全く無い。
梅田に動く歩道ができた時に「動く歩道に乗って歩く」と誰かがネタにしてたような記憶があるのでそれ以降だと思う。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1912512011&owner_id=2945071
(ん?)


最近のネットでは思い込みでそれを真実として書き込む(コメントする)人が多く感じる。
このニュースのつぶやきやそのコメントにもそういう人が多くてびっくり。
大阪での片側空けは阪急の呼び掛けで広まった。
近鉄沿線の私は阪急にほとんど乗らなかったので「梅田の動く歩道」ができた時の片側空けルールが私がそれを知った最初だった。
たぶんそれが徐々に東京でも広まった感じがする。
そして時期は正確には覚えてないけど(前職での電車通勤の時にその変化に気付いたので2000年以降かな)秋葉原の駅構内で「エスカレーターでは急ぐ方のために片側を空けましょう」とのテープが流れるようになった。
それから急速に東京での片側空けが常識になったのは覚えている。

メーカーが急に「立ち止まって」と大々的に言いだしたのは2008年東京ビッグサイトでのワンダーフェステバルでの逆走事故以降。
多くの人がエスカレーターに殺到したから、という感じの報道だったけど実際は警備員を先頭にみんな立ち止まって乗ってたのよね。
間隔を空けずに詰めて乗ってったので重量オーバーで緊急停止し、ブレーキが効かず逆走して(詰めて乗ってるため)逃げ場がないからエスカレータ下部に人が雪崩落ちしてしまった。
それまで片側空けに関して何も言ってなかったメーカーが急に「歩かないでください」と言い出した。
事故の映像では誰も歩いてないから逆におかしいと思った人も居ると思う。
詰めて乗ると逃げ場が無いから逆に危ないとも。
ちなみに今検索したら事故の7年くらい後に逆走はブレーキの整備不良が原因と分かったらしい。
と言うことは整備不良を隠すために負荷がかかって逆走した、だから歩かないでと言い出したのかなぁ......という感想を持った。


あと、片側空けるのが今だに減らないのは「人の迷惑にならないようにする」という日本人の躾心も関係してると思う。
人の邪魔をしてはいけませんという躾が当たり前じゃない国もある。
自分はゆっくりでイイ、急ぐ人の邪魔をしたくないという日本人の心の表れなのかな。
なのでワザと急ぐ人の邪魔をすると書き込んでる人は日本人じゃないような気がする。
国籍ではなく「日本人として育てられてない」という意味でね。


今後はこの条例をきっかけに片側空けがなくなるかもしれない。
そうして今度は2008年の事故のように「雪崩落ち事故」が発生し、また「片側空け」を推奨するかもしれないね。

(17:00追記)
つぶやきで「エスカレーターで歩くのは設備に良くない」との書き込みが多いよね。
歩いても影響ないと言ってた記憶があったので検索してみたら昨年の読売の記事を見つけました。

https://www.yomiuri.co.jp/komachiplus/vote/20200114-OYT8T50063/
(動く歩道の上、歩きますか? 読売新聞オンライン 2020/01/14)

「無断転載・複製を禁じます」と書いてあるので魚拓取りませんが、最後の方で国土交通省住宅局建築指導課のコメントとしてエスカレーターや動く歩道で歩いても設備が壊れるという構造にはなってないと発言されてます。
もしメーカーが「歩くと壊れる」と言ってるのなら指導が必要ですねあせあせ





■エスカレーター歩行禁止を条例化 あなたは立ち止まる?
(朝日新聞デジタル - 05月03日 11:13)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6505642


 危険ですので駆け上がったり、駆け下りたりしないようにお願いします――。エスカレーターで繰り返し流れるアナウンスをよそに、横を急いですり抜ける人のバッグや体などが接触して、ヒヤッとした経験はありませんか。

 埼玉県議会で3月、エスカレーターでは走ったり歩いたりせず、立ち止まって乗ることを利用者に義務づける全国初の条例が成立し話題になりました。転落事故を減らすのが目的ですが、長い年月をかけて世の中に根付いた習慣を改めるのは容易ではありません。歩行禁止の動きは定着するのでしょうか。条例制定の背景を解説します。

 埼玉県議会の2月定例会。最終日の3月26日、自民党議員団が提出した「埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例案」が、賛成多数で可決された。▽利用者は立ち止まって乗ること▽利用者が止まって乗るよう、管理者が周知すること▽知事が必要と認めれば指導や勧告ができることなどを定め、10月1日に施行される。

 提出した自民党議員団の中屋敷慎一政調会長は「今までは呼び掛け中心だったが法的根拠ができた」と意義を強調する。小さい子を連れた母親や高齢者からは歓迎する声があったが、「歩く権利を奪うのか」という批判も寄せられたという。

 委員会審議では、別会派から努力義務にとどめるべきだという修正案が出されたが、否決された。中屋敷氏は「努力義務では今までと変わらない。より強く『歩いてはダメ』と示すことができる」と話す。

 これまでも、県はポスターや公式SNSで、歩かないよう呼び掛けてきた。県消費生活課は、施行までにより強い周知策を検討するという。エスカレーター管理者への働きかけもするため、対象の施設や事業者数を調べることから始めるとしている。

 日本エレベーター協会によると、2018年1月から19年12月までに発生したエスカレーター上での事故は1550件。歩いたり手すりを持たなかったりして転ぶなど「乗り方不良」によるものは805件で、全体の半数以上を占めた。

■罰則なし 効果疑問視の声も

 条例成立後の4月、さいたま市のJR大宮駅で取材すると、これまで通りエスカレーターの右側を駆け上がる人の姿があった。近くを歩いていた22歳の女性は「安全面的にすごく良い。急ぐ人は時間に余裕持って」と、条例を歓迎した。普段歩くこともあるという47歳の女性は「急ぎたい人は階段を使うしかない」と、冷静に受け止めた。

 一方、効果を疑問視する声もあった。22歳の男性会社員は「立ち止まるのは良いと思うが、片側を歩くのが常識になってしまっている」。70代の男性は「罰則がなければ効果はないのでは。事故が起きて大きく報道されないと広まらない」と話した。条例自体を知らない人もいた。

 文化人類学者でエスカレーターの歴史に詳しい斗鬼正一・江戸川大学名誉教授は「埼玉だけの条例で罰則もなく、あまり実効性はないだろう」と指摘する。マナーは上からの号令で植え付けるものではないとし、「実効性がないくらいがちょうど良い。意識が広まるきっかけになればいい」と話す。
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