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2019年11月21日10:03

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10月の読書日記

 急に寒くなり、早々と風邪をひいた。久しぶりにかなり重症ですごい色の喀痰が出た。街路樹が次々に紅葉。今年の夏は去年より暑くなかったせいか、枯葉じゃなくてちゃんと紅葉。向かいのお家を壊している。そのせいでその向こうの有料駐車場のネオンサインが良く見える。このうちの木からゼミが良く飛んできてたのに。残念ふらふら
 さて、10月の読書。小丸1の図書館から借りた本から。
小丸1厳寒の町(東京創元社)アーナルデュル・インドリダソン 著, 柳沢 由実子 訳:アイスランド人の父とタイ人の母の間に生まれた男の子が殺された。彼は両親の離婚後、母親と兄と一緒にレイキャヴィクの住宅街に越してきた。排他的で新しい町にも父親にもなつかない彼の兄と違い、町に溶け込み勉強も頑張っていた。人種差別的な動機による殺人が疑われ、エーレンデュルら捜査陣は、男の子が住んでいたアパートや通っていた学校を中心に捜査を始める。今、各国で問題となっている移民との軋轢、親子間の葛藤など、怪しいのことがいっぱい。例によって分かりにくいスェーデン人の名前、最近は登場人物紹介のとこにしおりを入れて確認しなければならない。物事の根源は意外に単純な所にあるのだな。
小丸1レパード 上下 闇にひそむ獣 (集英社文庫) ジョー・ネスボ 著, 戸田 裕之 訳:この本上巻だけでも1000円超。高すぎるパンチ主人公のハリーは、ある事件の結果、心身に大きなダメージを負い、警察を休職し、香港で隠れるように日々を送っていた。自分の血液による溺死という奇怪な殺され方をした女性二人の連続殺人事件の捜査にハリーの力が必要だと言ってオスロから刑事のカイアが訪ねてくる。なんだか北欧の刑事は、みんな生活破綻者だ。アルコール中毒なだけでなく、ヤク中だったり、規則破ってばかりだったり。アメリカの警察者の主人公はずいぶんおとなしくなってきたけど。
小丸1戦国の教科書 (講談社)天野 純希 , 今村 翔吾 , 木下 昌輝 , 澤田 瞳子 , 武川 佑 , 矢野 隆 , 末國 善己 (以上著):今を代表する6人の人気作家が戦国時代のキーワードを元に短編小説を書き下ろし。さらに各作品に解説・ブックガイドも。ブックガイドの中には、これこれ知ってる、というのもあれば、読みたいけど本屋で見ないよな、というのもある。戦国大名と言ったっていろいろあるし、国人という階層の人もそれぞれ懸命に生きていたことがわかる。北方謙三の「魂の沃野」にもあるように名も知れないが懸命に生きてきた人たちがいる。実は写真に載せた装丁の絵にも魅せられた。私は、さしずめ左の列でよそ見してるか、右の列で居眠りしてる学生だったけど。
小丸2黄土の奔流(光文社文庫) 生島治郎著:15年過ごした中国で破産した紅真吾は、危機から救った大手商社の支店長・沢井から、儲け話に誘われる。揚子江を重慶まで溯り、豚毛を買い集めて帰ってくればぼろ儲けできるのだという。だが流域の治安は劣悪で、命の保証はない。一攫千金を狙う真吾は、短剣投げの名手・葉村宗明ら素性の知れない八人の猛者と出立する。大学生の頃読んで、葉村ハート達(複数ハート)という人物に惹かれ、何年後かに出た続編も待ち兼ねて読んだ。面白い本は時代を感じさせない。いつも言ってるけど。
小丸2不死鬼源平妖乱(祥伝社文庫)武内涼著:新しいバンパイアもの。妖草師、待ってるのに。
小丸2嶽神伝風花上下(講談社文庫)長谷川卓:山の者と言われる、忍者でも狩人でもなく、誰に与することもない人たち。多分南陵七ツ家から始まる彼らの活躍。それぞれの大名の抱える、いわゆる忍者と言われる人たちとの死闘や協調。ドキドキする戦闘シーンの合間に薬草を探し野宿用の家?の作り方などが挟まれる。それぞれ主人公を張ったこともある者の一人が死ぬ。意地と矜持を守って。 
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