2月14日はバレンタインデーだが、ラーメン好きには「2(に)1(ぼ)4(し)」のごろ合わせで「煮干しの日」としても知られている。
だが、そんな煮干しの日にとんでもないニュースをぶっ込んできた店がある。
「いつもありがとうございます。店主が引退する事になり、2月26日(水)をもって営業終了と致します。長年ご贔屓いただいて、誠にありがとうございました。」
なんと、あの「圓」が閉店とな?!(愕)
「なお、今後は友人が営業を引き継ぎます。再開は、3月1日(日)となります。宜しくお願いします。」
…営業はともかく、味やメニューも引き継いで切れるのか、そこが問題である。
ともあれ、夜勤明けの土曜にさっそく駆けつける。本当は「十人十色」に行くつもりだったのだが、こちらの方が緊急案件であるからしかたがない。
開店15分前に店に着くと、3人の並び。開店までにさらに2人が加わるが、オープン時でも席が埋まるまでではない。そういえば、前には日曜の昼時でも空席があったりしたし、最近はこんなもんか…と思っていたら、後から続々客が押し寄せ、あっという間に背後霊どころが店外にまで行列が…(あっぶねー)
食券を買うまではマイデフォの「昔ながら」にいくつもりだったのだが、急に心変わりして「煮干(淡口醤油)」(\880)に「豚カレーごはん」(\300)をオーダー。煮干を頼むのも久々なら、白飯もの、ましてやカレーなんぞを頼むのは初めてであるが、この組み合わせは、某ブロガーのお気に入りということで、前から真似したかったのである。
さらに言えば、これが最後じゃない、最後にもう一度「昔ながら」を食べに来るぞ、という、これは意思表示もであるのだ(きっぱり)
さて、食券を買った後、セルフでお冷を汲んで順番にカウンター席に着こうとしたら、卓上にはすでにお冷が…(汗)オープン時には、こういうサービスをしてたのね。とはいえ、戻すわけにもいかず、まあカレーを頼んでいるからお冷も2杯くらい飲むでしょ(爆)
最初の客(大盛り1杯)、続いてのカップル(2杯)、そして自分にサイドメニューのカレーが出た後、後客込みのサードロットで自分の分が提供。もっとも、ここは細麺ということもあり、ロット間の時間が短いので、提供まではあっという間。
折りたたまれたチャーシュー2枚に極太メンマ3本ときれいなネギ。そして半身の半熟味玉。実に見事なルックスだ。カレーはごはんとルーが半分ずつ顔を出し、福神漬けが添えられている。サイドメニューとして、実にいいサイズだね(にこにこ)でも、煮干しの味がマスキングされるのを恐れて、カレーには「待て」をして(笑)レンゲでスープを飲む。
久々の淡口醤油の煮干しは、少しまったりで、べたーっとしたテイスト。カレーに負けない出汁感はさすがの一言だけど、昔ながらとくらべると、いささか単調に感じるかな。ただ、このストレートさ加減が好きな人もいるだろうから否定はしないし、むしろ味の強いカレーに合わせるには、こちらのほうが(バランスが)いいのかも。
続いて麺をすする。ストレートの細麺は過不足ない茹で加減で、麺の美味さが伝わってくる。薬味感がありつつも辛くないネギや、戻り具合の見事さなメンマに感心しつつ、ズルズルと麺をつまむ。
麺とスープを半分ほど味わったところで、おもむろにカレーに移行。思ったよりもスパイシーだけど、言うほど辛くはない。実にラーメンに寄り添う、いい塩梅なテイスト。
もう少し甘口なら、ルーを残してスープを投下し、カレーラーメンのベースを作ろうかと思ったが、あまりに美味しいので、ご飯を少し残す方向でカレーをバクバク喰らう。うん、こりゃ旨いわ。
一杯目のお冷を飲み干してリセットした後は、ふたたびラーメンへ。まずはグビグビとスープを味わい、そこからおもむろに麺とトッピングを喰いさらった後、残しておいたご飯をスープに投入、おじやにしてサラサラといただいて完食。ごちそうさまでした。
ラス前と決め込んだからこそ、普段ここではしない食べ方で楽しんだが、今日の一杯は及第点でこそあるが、店主の作る一杯には届かず、といった感があったのも確か。
そして、本当にもう1回来れるのだろうか…
さらに、今後のお店の方向性は…
いろいろとモヤモヤな問題を残しつつ、帰途に就く。
せっかく八王子に来たからには…と思ったが、さすがにオナカイパーイで「もう1軒」は無理でした(爆)
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