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日記一覧

 エッセイと書こうと考えて深夜のファミレスに入るときは、小説を書こうと考えて入るときよりも、少しばかり気楽である。小説を書こうとなどと考えていると、たいてい、空腹な状態にあるような気分となり、食べるのが面倒な料理のことばかりを頭に浮かべてし

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 何にでもスランプというものがあるものだ。スランプがないという人は、本気で何かをやったことがない人なのだ。本気でやっていれば、それがスポーツであろうと、音楽であろうと、芸術であろうと、研究であろうとスランプが来る。書くことにもスランプがある

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課題小説
2017年06月27日16:21

 モバイルギアを手に入れたのは、二十年以上も前のことになるだろうか。私が最初に手にした喫茶店で仕事をするためのワープロだった。それ以前は、原稿用紙を喫茶店に持ち込んでボールペンで原稿を書いていた。電子辞書もない時代だったので、小さな辞書を持

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 さて、筆者の本当に書いているもの。本当に書きたいものを少しばかり晒して来たわけだが、分かってもらえた人には、おそらく分かってもらえたものと思う。ようするに、個人情報など、どのように取り繕ったところで、他人が読んで面白いものになどならないと

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 筆者は自然を愛している。休日は、終日、自然に接している。川の流れを日がな一日眺めたり。岩礁に打ち寄せる波に自分の人生を見つめていたり、野の花に天使の存在を信じる根拠を探したりしているのだ。 先日も、海に行った。遠くには行けないので、お台場

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 昨夜は楽しかったですね。やっぱり、深夜の食事はあのレストランにかぎりますよ。貴女の美しさは、私の思った通り、あの新宿の夜景を見下ろす風景に見事に溶け込むものでした。まあ、一本の十万円の泡は、まさに泡のようになくなったわけですが、それこそが

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 映画を観て来た。誰と行ったのかは、極めて個人的な問題であり、一緒に行った人のスキャンダルにも関係する問題なので、あえて書かないでおこう。何を観たかについては、映画を平等に扱うという筆者の信念にかかわる問題なので、あえて書かないでおこう。し

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「その女はダメだよ。一度関係を持ったら最後、とことん付きまとって来るタイプだから」 朝からデートの支度に忙しい筆者に透明の宇宙用ヘルメットを脱ぎながら男が言った。顔の半分は目だ。その目が筆者のパソコンのメールを覗いている。 筆者に憑依してい

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 ホラーの話をしよう。この話は本当に怖い話なので、その手の話が苦手な人と妊娠中の男とダイエット中にラーメンを食べている人は読まないことをお勧めする。それから、ダイエット中にラーメンを食べている人には食べないこともお勧めする。 あれは筆者がホ

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 最近読んだ本の中で、もっとも勉強になったと思ったものは「コモドオオトカゲはこうしてダイエットに成功した」というダイエット本だ。ダイエット本というと健康志向のものがほとんどだが、これは違う。何しろ、ダイエットに成功しているのはコモドオオトカ

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 筆者はスポーツを愛する健康で健全な青年なのだ。健康には根拠はない。通院してはいないというぐらいの根拠でしかない。しかし、健全はいいだろう。いや、健全とはどういう意味かがよく分かっていないので、ここにも根拠はない。青年というのは当然のことな

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 食べることには興味がある。美味しいと聞けば食べてみたくなる。スポーツをやってもダメ、歌も下手だと言われる、自覚はないが下手だと言われる、女にもモテない、そんな筆者でも、美味しいものは平等に美味しい。だから美味しいものが好きなのだ。 もちろ

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企画前夜その12
2017年06月16日14:51

 さて、企画について考えている内に、次の企画について考えなければならない時期になってしまった。 山師になりたい、が、もう何年もご無沙汰なので、あれもやりたい。そもそも、まだまだ、書きたいことが沢山あったまま中断している企画なのだ。私が愛した

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企画前夜その11
2017年06月15日15:36

 さて、他人のことばかり書いているのも、いささか卑怯なところがあるので、たまには自分のことも書いておこう。 筆者は企画を考えるのには向いていないタイプなのだ。けっこう生真面目で、常識的に物事を判断し、堅実に物事を進めるタイプだからだ。つまり

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企画前夜その10
2017年06月15日01:23

 筆者が人生でもっとも多く「なんのために」という言葉を使用したのは、二十代後半からの二年間だった。その間、一緒に仕事をしていた女に対して、もっとも多く、その言葉を使ったのだ。 たとえば、あの作家に会ってみようか、もしかしたら、何か書いてくれ

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企画前夜その9
2017年06月13日15:22

 嘘はいけない、と、そう教わって来た人は少なくないように思う。しかし、企画を考えるのに向いている人というのは嘘が上手な人なのだ。そもそも、何かを作り出そうなんて人は、嘘が上手でなければ出来ないものなのだ。 エロ雑誌を作っているとき、企画書に

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文章実験室参加の方へ
2017年06月13日14:59

状況設定小説今回のリード小説はここにあります。http://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=1213631&id=82969408#comment_id_1489299166

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企画前夜その8
2017年06月12日17:05

 こんな女がいた。話を聞かないのだ。頭は悪くない。しかし、とにかく話を聞かないのだ。ただ、話を聞かないというタイプにも二種類あって、一つは、とにかく他人の言うことを聞けないタイプ。これは頭が悪いケースが多い。もう一つは他人の言うことを途中で

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企画前夜その7
2017年06月10日15:52

 この人は企画を考えるのに向いている人だなあ、と、そう感じることがある。風俗取材をしていた頃、この人はお金儲けに向いているなあ、と、そう感じることが多くあった。そうした人は、風俗で一稼ぎするうと、すぐに別のビジネスに向かって行った。しかし、

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企画前夜その6
2017年06月09日19:38

 年齢とともにもの忘れの回数が増え、さらに年齢とともに思い出せない回数が増え、さらに年齢とともに思い出したものが違うという回数が増える。もともと、分からないことを調べるタイプではなかった。分からないことは、分からないままに置いておくと、その

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企画前夜その5
2017年06月08日01:44

 現代芸術論争で、しばしば言われるのが、無意味なものの芸術性についてだ。意味のないものが芸術だと言うのだ。意味がないからこそ芸術だと言う人までいる。それが現代芸術で、現代芸術は考えてはいけないんだ、感じるんだ、と、わけのわからないことを言う

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企画前夜その4
2017年06月07日15:21

 職人は頑固だと言うが、そうでもない。職人の中には頑固な人も、また、その逆の人もいる。頑固な職人は、きちんと伝統を守り、同じものを同じ精度で作れるのだ。しかし、伝統を破り、常に新しいものを作る職人もいる。 さて、当然だが、企画を考える人は頑

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企画前夜その3
2017年06月06日16:07

 企画というものは会話の中でしか生まれない。ゆえに、会話の出来ない人には企画は考えられない。会話が出来ない人、それはどんな人なのか。 まず、自分の話ばかりする人は会話が出来ていない。しかし、これは論外なのである。 意外なところで、肯定ばかり

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企画前夜その2
2017年06月05日17:02

 企画を考える人というのは、少しばかり、あわてもののほうが好ましい。慎重で堅実な人には企画を考えるのは向かないようなところがある。つまり、道に迷ない人よりは年中迷子になっている人のほうが企画を考える上では向いているのである。 しかし、そうし

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企画前夜その1
2017年06月04日17:32

 さて、いつもなら、ここで、次の企画の話になるわけだが、思えば、この次の企画の話をする度に、消えている企画というものがあるような気がする。たいてい、五つか六つの企画の話をして、その内の一つの企画をやるわけだが、残りの企画も、次の機会にやれば

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課題小説
2017年06月03日16:17

 椅子が硬いわ。こんな硬い椅子だからトイレが近いんだわ。この前までは座り心地の良い椅子がリビングにあったのに。ああ、きっと、姉さんね。どうせ、この方が掃除が楽だとか、ゆったりしていると私がリビングのテーブルにうつ伏して寝てしまうから、と、そ

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 ハンバーグを食べようと決める。サロンが終わると深夜十二時。この時間にハンバーグは食べてもいいものなのだろうかと考える。ハンバーグのカロリーはどれほどだったか。最近のファミレスはカロリーがメニューにある。危険を報せるためか安全を報せるためか

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 筆者はこう思っている。 昨日と同じ今日、今日と同じ明日は人としての幸福なのだ、と。ただ、それを筆者は望んでいないのだ、と。 同じが好きな人がいる。たとえば、ファミレスの食事は同じクオリティなので安心出来るのだ。もし、知らないレストランに入

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