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2020年09月16日01:22

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どんな企画がいいか、その1

 お金なんか要らない、どうでもいい、そんなことを言えるのは生活に、よほど余裕のあるお金持ちだけだと思うことだろう。しかし、明日食べる物にさえ困っているような時でも、筆者は何度となく、お金なんか要らない、お金なんかどうでもいいから、いい仕事をしたい、と、そう思ったことがあるのだ。それは嘘ではないのだ。
 好きな仕事がしたい、と、それとは違う。いい仕事がしたいのだ。世の中のためになる仕事、それとは全く違う。世の中にとっては毒にしかならないような仕事でいいから、それでも、いい仕事がしたいのだ。
 もし、それが泥棒だとしても、それでもいいのだ。泥棒として最高にいい仕事が出来るなら、それでいいのだ。ただ、泥棒になれるほどの器用さもないし、強盗するほどの度胸も腕力もないし、詐欺師になれるほどの頭もない。ゆえに、悪いことで出来ることはないのだ。工作も計算能力もない。それでも、いい仕事がしたい。それだけを思って本を作って来たのだ。これは、いい仕事をした、と、満足したこともあった。嘘ではないのだ。
 それでも、なお、いい仕事がしたい。
 別に誤字が一つもない本がいい仕事の本だ、などとは思わない。売れて儲かれば嬉しいが、儲かる本がいい仕事の本だとも思わない。では、何がいい仕事が施された本なのか。正直、そんなことは分からない。そんなことは分からないのに、それでも、いい仕事がしたいのだ。正直と言っているのだから嘘ではないのだ。
 そこで、いっそ、単純に「こんな本が作りたかった」というい企画はどうだろうか。今、こんな本を作りたい、と、そうした企画ではなく、過去に作りたくて企画書まで出して、結果、作れなかった本のことを書くのだ。
 企画が通らない理由もいろいろだった。製作費がかかり過ぎる、ワイセツとして危な過ぎる、売れそうにない、意図が分からないと言われたこともあった。そんな企画とその時代とを書いて行くのだ。
 どうだろうか、そんな企画は。
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