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2020年07月05日00:04

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憂鬱な企画、その6

 憂鬱な時の過去巡り、これが筆者の趣味の一つだったのだが、それは自分が憂鬱な場合であって、世の中が憂鬱な場合には、巡ろうという気力も失ってしまうのだと思った。いや、思い知った。
 どこにも行きたくない。まるで外出そのものが極悪非道のように言われているので、罪を抱えてまで出かけたくないのだ。どちらかと言えば、鈍感なタイプである筆者でこれなのだから、感受性の強い人たちは本当に大丈夫なのだろうか。
 そんな心配をしていたら、大丈夫でなかったもののことを思い出した。
 大丈夫でなかった喫茶店、出版社、SМクラブ、地下サークル、定食屋、焼き鳥屋、混浴温泉旅館、書店、大人の玩具屋、寿司屋。
 好きだったのに消えてしまったもの。そうしたもののことを書くというのはどうだろうか。今はないもののことなので、ただ、そこにドーナッツ屋があったと書いても意味がないので、そこで何があったのか、そこで何をしたのか、そこに誰といたのか、そんな話を一緒に書いて行くのだ。なくなったものは昭和の時代。そこで「消えた昭和を訪ねて」と、そんなタイトルではどうだろうか。
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