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2020年07月03日00:08

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憂鬱な企画、その4

 毎日が憂鬱な気分なわけだが、これは、こんな状況だからなのだろうか。冷静に考えると、サロンをはじめてから、ほぼ憂鬱で、あまり憂鬱でないことなどなかったように思う。酷いときには、今日もサロンに行くのだと思うとお腹が痛くなるという子供のような状態にもなっていた。
 では、サロンの前はどうなのか。これも憂鬱だった。締め切り、書き直し、クレーム、クレーム処理、生活苦、逃亡、修羅場、いいことなどなかった。そのもっと前はどうだろうか。借金、倒産、夜逃げに雲隠れ、やはり、いいことなどなかった。いいことなどない人生だったのだ。
 そう考えれば、今の状況が最悪というほどではない。これが最後の旅行だ、いっそ、贅沢してしまえ、と、そんな旅行にも何度も出た。
 そこで、こんな企画はどうだろうか。
「さすがにダメだと思った」と、そんなタイトルで、自分の人生はここで終わりだと思った時のことを書くのだ。そうしたものは時系列に並べるとつまらないので、最近のことも、子供時代のこともランダムに書いて行くのがいい。
 いっそ、そうした時に実は死んでいた自分に会って対談するというのも面白いかもしれない。どんな有能な霊能力者も死んだ自分を憑依させて、それと話をするとうことは出来ないのではないだろうか。
 そうなると、それが出来る筆者は、かなりレベルの高い霊能力を持つということになるかもしれない。
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